郭敬明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
郭敬明
プロフィール
出生: 1983年6月6日
出身地: 中華人民共和国の旗 中国四川省自貢市
職業: 作家
各種表記
繁体字 郭敬明
簡体字 郭敬明
拼音 Gūo Jìngmíng
和名表記: かく けいめい
発音転記: グオ ジンミン
テンプレートを表示

郭 敬明(かく けいめい)は中華人民共和国の作家。2008年現在、上海大学影視芸術技術学院に在学している。1980年以降に生まれた「80後(バーリンホウ)」作家を代表する人物の1人で、中国の若者、特に若い女性(主に14歳以下)から大きな支持を集めている。ニューヨーク・タイムズは2008年5月4日付の記事で「中国でいま最も成功している商業同人作家」と紹介している[1]

来歴[編集]

郭は、高校生であった2001年2002年に、雑誌『萌芽』と北京大学などのいくつかの大学が主催する30歳以下限定の文学賞「新概念作文大賽」(zh)で1等を2年連続で受賞し、その後大学在学中の2003年にファンタジー小説『幻城』でデビューした。『幻城』は若者の間で大きな反響を呼び、150万部を売り上げた[2]2007年に出版された第4長編『悲傷逆流成河』(邦題:悲しみは逆流して河になる)は発売1週間で100万部を売り上げている。同年に中国作家協会(zh)に入会したことは賛否両論を呼んだ。

作家活動のほか、タレント的な活動も行っており、自らが編集長を務め、2004年から不定期に発行しているムックシリーズ『島』ではコラムの執筆のほか、自身をモデルとした写真を多数掲載している。2005年に発行されたCD付き小説『音楽小説・迷蔵』では歌手デビューも果たした。

2006年11月より編集長として月刊の文芸誌『最小説』を刊行しているが、2009年1月からは新たに別冊の「最漫画」などを加え月2回刊行にするなど刷新した。

インタビューでは、中国の作家では蘇童、日本の作家では片山恭一村上龍が好きだと答えている[3]

雑誌『最小説』[編集]

最小説』は長江文芸出版社北京図書センターが刊行する月刊の若者向け文芸誌。2006年11月創刊。キャッチコピーは「少年新文芸 青春最小説」。郭敬明が編集長を務めている。

郭敬明本人は創刊号から長編『悲傷逆流成河』を連載したほか、第5長編『小時代』などを執筆している。ほかに、同じく80後作家である落落七菫年林汐笛安らが作品を発表している。雑誌自体は月1回刊行の時で毎月50万部を売り上げており、連載をまとめた単行本は、郭敬明の作品で100万部以上、その他の作家の作品で20万部以上の売り上げがある[4]

『最小説』は、2009年1月より月2回刊行となり、『最小説』と新たに刊行する『最漫画』がセットで毎月中旬に発売、ビジュアルを重視した『最映刻』と『I WANT』がセットで毎月末に発売となった。

日本の文芸誌『ファウスト』編集部は、『最小説』創刊直後からこの雑誌に注目し、『最小説』創刊の4ヶ月後には郭敬明と当時『最小説』のアートディレクションをしていたhanseyにインタビューを行っている。『ファウスト』Vol.7(2008年8月)では、『ファウスト』と『最小説』で互いに作家を紹介し合っていくという計画に触れられているが[5]、『ファウスト』Vol.7で郭敬明の長編『悲傷逆流成河』冒頭部の邦訳と、『最小説』のイラストレーター年年のイラストが紹介されて以降、続報は聞かれない。

主要作品リスト[編集]

  • 2003年 『幻城』 長編第1作
  • 2003年 『左手倒影,右手年華』 エッセイ
  • 2002年 『愛与痛的辺縁』 エッセイ
  • 2003年 『夢里花落知多少』 長編第2作
  • 2004年 『天亮説晚安』
  • 2004年 『猜火車』
  • 2004年 『一夢四年』
  • 2004年 『天下』
  • 2004年 『刻下来的幸福時光』
  • 2005年 『1995-2005 夏至未至』 長編第3作
  • 2005年 『迷蔵』 音楽小説(小説と音楽CD)
  • 2006年 『無極』 小説
  • 2007年 『悲しみは逆流して河になる(悲傷逆流成河)』小説 - 長編第4作。『最小説』に連載後、単行本化。第1回のみ日本語訳され『ファウスト』Vol.7、講談社、2008年8月に掲載。
  • 2007年 『N.世界』
  • 2008年 『小時代1.0折紙時代』 - 長編第5作。『最小説』に連載後、単行本化。
  • 2009年 『小時代2.0虚銅時代』
  • 2009年 『臨界紀年·爵迹』(PCゲーム『Fate/stay night』を盗作する)
  • 『島』シリーズ
  • 月刊誌『最小説』(2006年11月〜)

脚注[編集]

  1. ^ http://www.nytimes.com/2008/05/04/books/review/King-t.htm(英語)
  2. ^ http://www.china.org.cn/english/NM-e/106691.htm(中国語)
  3. ^ 『ファウスト』Vol.7、講談社、2008年 掲載のインタビュー参照
  4. ^ 長江文芸出版社北京図書センター・マーケティング部主任の趙萌の発言。日中通信社記事「若手作家・郭敬明氏が出版社副編集長に」(2009年2月12日)参照
  5. ^ 「カルチャー・ビッグバン発生中! 渡辺浩弐×『ファウスト』編集長トークセッション」『ファウスト』Vol.7 pp.573-575、講談社、2008年8月 参照

外部リンク[編集]