谷昇 (シェフ)

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たに のぼる

谷 昇
生誕 (1952-08-04) 1952年8月4日(71歳)
日本の旗 日本 東京都
職業 シェフ
受賞 第3回辻静雄食文化賞 専門技術者賞
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谷 昇(たに のぼる、1952年8月4日 - )は、日本シェフである。フランス料理レストラン「ル・マンジュ・トゥー」のオーナー・シェフを務めている[1]

経歴[編集]

1952年8月4日、東京都に生まれる[2]。母親は音楽教師[3]、父親は上場企業の経営者で元職業軍人である[4]

服部学園の栄養士科で学んだ[4]。同学園の教師からの紹介を受けて、アンドレ・パッションが当時シェフを務めていた六本木のレストラン「イル・ド・フランス」で働き始めた[4]。1976年、フランスに渡る[5]。帰国後、銀座のレストラン「レンガ屋」などに勤めた[2]。1989年、再びフランスに渡り[5]アルザスのレストラン「クロコディル」や「シリンガー」に勤めた[6]。帰国後、六本木のレストラン「オー・シザーブル」などでシェフを務めた[6]

1994年、神楽坂でレストラン「ル・マンジュ・トゥー」をオープンした[7]。1996年、同店のオーナー・シェフに就任した[6]。同店は2006年に改装オープンした[6]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『ビストロ仕立てのスープと煮込み』(世界文化社、2001年)
  • 『パパッと作れて栄養豊富 卵の満点おかず』(世界文化社、2002年)
  • 『ル・マンジュ・トゥー 素描するフランス料理』(柴田書店、2003年)
  • 『ビストロ流ベーシック・レシピ』(世界文化社、2013年)
  • 『ビストロ流おいしいソース・レシピ』(世界文化社、2015年)
  • 『ル・マンジュ・トゥーの全仕事』(柴田書店、2015年)
  • 『フレンチのきほん、完全レシピ』(世界文化社、2016年)
  • 『誰も教えてくれなかった プロに近づくためのフレンチの教科書』(河出書房新社、2017年 / 新装版、2022年)
  • 『ビストロ流 谷昇シェフのスープと煮込み』(世界文化ブックス、2021年)
  • 『ル・マンジュ・トゥー谷昇シェフのビストロ流完全レシピ』(世界文化社、2023年)

共著[編集]

  • 『ル・マンジュ・トゥーのまかないレシピ』(大橋邦基・野水貴之・國長亮平と共著、河出書房新社、2016年)
  • 『使えるきのこレシピ』(野永喜三夫・佐藤護・菰田欣也と共著、柴田書店、2017年)

受賞[編集]

  • 2012年 - 第3回辻静雄食文化賞 専門技術者賞[8]

脚注[編集]

  1. ^ 料理の鬼人・私のスパルタ教育法:ル・マンジュ・トゥーオーナーシェフ谷昇さん”. 日本食糧新聞 (1999年4月5日). 2023年11月25日閲覧。
  2. ^ a b ル・マンジュ・トゥー 谷 昇 Noboru Tani”. 料理通信 (2015年5月14日). 2023年11月25日閲覧。
  3. ^ フレンチの重鎮『ル・マンジュ・トゥー』谷昇氏が語る「料理人として生きること」 (2/2)”. 飲食店ドットコム (2018年7月31日). 2023年11月25日閲覧。
  4. ^ a b c 「ル・マンジュ・トゥー」谷昇氏インタビュー。お客さまを呼ぶために一番大事なのは料理じゃない。君自身なんだ”. クックビズ (2018年6月5日). 2023年11月25日閲覧。
  5. ^ a b 「ル・マンジュ・トゥー」谷昇氏に聞く、「料理人という仕事の面白さ」”. KIWAMINO (2019年12月25日). 2023年11月25日閲覧。
  6. ^ a b c d 【インタビュー】「ル・マンジュ・トゥー」谷昇さん”. 辻󠄀調グループ (2013年3月19日). 2023年11月25日閲覧。
  7. ^ フレンチの重鎮『ル・マンジュ・トゥー』谷昇氏が語る「料理人として生きること」 (1/2)”. 飲食店ドットコム (2018年7月31日). 2023年11月25日閲覧。
  8. ^ 第3回 辻静雄食文化賞(2012年)”. 辻静雄食文化財団. 2023年11月25日閲覧。

外部リンク[編集]

  • 谷昇 - ル・マンジュ・トゥー