西条エリ子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1936年頃の日活若手俳優、左から伊沢一郎、本人、近松里子原節子黒田記代中田弘二(『日活画報』1936年7月号)

西条 エリ子(さいじょう エリこ)は、日本の俳優。1930年代のレビュー・ブーム期に「娘役」として人気を博した。戦前の松竹歌劇団(SKD)のスターで『いま道のべに』に野口冨士男は「西条エリ子ほどきれいなレビューの踊子は空前絶後」であり「舞台姿はもちろんのこと、すぐ傍で見てもぞくぞくするほど美しかった」と回想している。1935年、彼女と男装の麗人増田富美子はの心中を未遂。同性愛の駆け落ちとして話題になった[1][信頼性要検証][2][信頼性要検証]

1929年に行われた東京松竹楽劇部(のちの松竹歌劇団)第2期生募集の試験に合格し、東京松竹の一員となる。同期生にオリエ津阪がいる(オリエの当時の芸名は「津阪織江」)[3]。1933年の京都日日新聞には「東都レヴユー界の明星」と銘打たれて、1期生の水の江瀧子、津阪オリエ(オリエ津阪)と並んで西条の名前が挙げられている[4]

出演作品[編集]

参考資料[編集]

  • 中野栄太郎「男装の麗人と西条エリ子 渦中に居合はして 同性愛死未遂のいきさつ」『戦前期同性愛関連文献集成』第3巻、不二出版、2006年、313-314頁、ISBN 4-8350-5753-8 
  • 西条エリ子「男装の麗人・増田富美子の死を選ぶまで」『戦前期同性愛関連文献集成』第3巻、不二出版、2006年、315-317頁、ISBN 4-8350-5753-8 

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ [2]
  3. ^ 松竹歌劇団『レビューと共に半世紀 - 松竹歌劇団50年のあゆみ』国書刊行会、1978年、146頁。 
  4. ^ 『近代歌舞伎年表京都篇』 第9巻、八木書店、1995年、492頁。ISBN 4-8406-9222-X 

外部リンク[編集]