落合康裕

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落合 康裕(おちあい やすひろ、1973年4月 - )は、日本の経営学者経営戦略・事業承継・ファミリービジネス)。学位は博士(経営学)神戸大学2014年)。静岡県立大学経営情報学部准教授・大学院経営情報イノベーション研究科准教授。

大和證券株式会社大和証券エスエムビーシー株式会社での勤務を経て、日本経済大学経営学部准教授などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

1973年昭和48年)4月[1]兵庫県神戸市にて生まれた[2]同名の学校法人により設置・運営される関西大学に進学し[3]商学部商学科にて学んだ[3]1997年平成9年)3月、関西大学を卒業した[3]

金融界にて[編集]

1997年(平成9年)、大和證券に入社した[4]。本社の人事部に配属され[2]労務管理業務に従事した[2]。その後、大和證券は持株会社として大和証券グループ本社に移行し、ホールセール業務は大和証券エスビーキャピタル・マーケッツに営業譲渡され、リテール証券業務は大和証券に営業譲渡された。さらに、大和証券エスビーキャピタル・マーケッツは大和証券エスエムビーシーに移行した。これらの組織再編に伴い大和証券エスエムビーシーに異動し、金融法人部に配属され[2]、リレーションシップマネジメント業務に従事した[2]

その後、同名の国立大学法人により設置・運営される神戸大学の大学院に進学し[3]経営学研究科にて学んだ[3]2007年(平成19年)3月、神戸大学の大学院における修士課程を修了した[3]。在学中に「ファミリービジネスの事業継承研究――長寿企業の事業継承と継承者の行動」[5]と題した博士論文を執筆した。2014年(平成26年)3月、神戸大学の大学院における博士後期課程を修了した[3]。それに伴い、博士(経営学)の学位を取得した[5][6][7]

経営学者として[編集]

2014年(平成26年)、都築育英学園が設置・運営する日本経済大学に採用され[4]経営学部の准教授に就任した[4]2018年(平成30年)、県と同名の公立大学法人により設置・運営される静岡県立大学に採用され[4]経営情報学部の准教授に就任した[4]。同時に、静岡県立大学の大学院においても、経営情報イノベーション研究科の准教授を兼務することになった[4]

研究[編集]

専門は経営学商学であり、特に経営戦略、事業承継、ファミリービジネスに関する分野について研究した[8]。具体的には、日本のファミリービジネスに関する研究に従事した[9]。また、企業の事業の承継や後継者の教育についての研究に従事した[9]。さらに、企業の生成、存続、成長などに関連する研究にも従事した[9]。これまでの業績に対して、ファミリービジネス学会賞、実践経営学会名東賞などが授与されている。

略歴[編集]

賞歴[編集]

  • 2016年 - ファミリービジネス学会賞。
  • 2016年 - 実践経営学会名東賞。

著作[編集]

単著[編集]

  • 落合康裕著『事業承継のジレンマ』白桃書房、2016年。ISBN 978-4-561-26682-2
  • 落合康裕著『事業承継の経営学――企業はいかに後継者を育成するか』白桃書房、2019年。ISBN 978-4-561-25734-9

共著[編集]

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脚注[編集]

外部リンク[編集]