無水調理

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無水調理(むすいちょうり)は、を添加せずに野菜などの食材自体に含まれる水分や油分を活用した調理方法。

モロッコタジン鍋を用いた調理のように、水が貴重な地域での調理法の一つ[1]である。副次的な効果として、水溶性の栄養素である水溶性ビタミンミネラルの食材からの流出が少なく、これらの栄養素を摂る上で効果的な調理法とされる[2][3]

日本では1953年昭和28年)に、日本古来のの原理を応用し、蓋の重量だけで密閉と圧力を保つ簡易で扱いやすい「無水鍋」が広島アルミニウム工業によって開発され、普及した。

脚注[編集]

  1. ^ 青木ら「食を中心とした水の大切さを伝える家庭科教育の提案」『愛知教育大学家政教育講座研究紀要』第41巻、2011年、57-72頁。 
  2. ^ 森真理「生活習慣病の一次予防のための栄養評価と発育期からの栄養改善法の検討」『京都工芸繊維大学 学位論文』2016年。 
  3. ^ 川越ら「無水調理によるブロッコリーのミネラル・ビタミンの変動」『生活衛生』第42巻第5号、1998年、183-6頁。 

関連項目[編集]