武丸正助

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武丸 正助(たけまる しょうすけ、1671年 - 1757年)は江戸時代の農民。親孝行の逸話で知られる。

年表[編集]

主な親孝行の逸話[編集]

  • 曇りの日、雨が降ると思った父親からは下駄を履くよう、また雨は降らないと考えた母親からは、草履を履くように言われた正助は、二人の言いつけを守るため、片足に下駄、もう片足に草履を履いた。
    • ちなみに、宗像市の道路標識や市の広報などに使われるイラストは、左足に下駄、右足に草履を履いたものが使われている。
  • にも愛情を注ぎ、家畜をいたわっていた。荷物を運んだ帰りは「馬が大変だろう」と馬に乗らず、更にを自ら背負ったこともある。
  • 年老いて歯が弱くなった両親の前では、硬いものを食べなかった。歯の丈夫な自分をうらやましく思うことを気にかけていたため。
  • 父親が酒好きであったが、苦労している正助に、とある酒屋が酒をただで渡すも、彼はその日からその酒屋に行かなくなった。「あくまで自分の働いた金で買って飲ませたい」という理由による。

没後[編集]

  • 正助への関心が高まり、江戸幕府が『孝義録』を編纂した。その中では正助について詳しい記述があった。
  • 1951年、正助を記念して正助廟が当地に出来る。
  • 宗像市武丸の地に正助を記念した公園、「正助ふるさと村」が出来た。
  • 正助をモチーフにした「正助さん」というキャラクターが存在する[1]

外部リンク[編集]

脚注[編集]