柳沢孝

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柳沢 孝柳澤 孝[1]、やなぎさわ たか、女性、1926年1月16日 - 2003年9月6日)は、日本の美術史家。専門は仏教絵画史。東京文化財研究所名誉研究員。

生涯[編集]

1926年1月16日、長野県上田市に生まれる[1][2]。1943年3月、長野県立上田高等女学校を卒業[1]。1945年9月、日本女子大学校国文科卒業[1][2]。1946年に帝国美術院付属美術研究所(現・東京文化財研究所)に入り[3]、美術部長などを務めた後[3]東京芸術大学客員教授に就任する[2]

1960年「醍醐寺五重塔の壁画」(共同研究)で学士院恩賜賞を受賞[3]上野アキとともに、女性として初めての受賞者となった[4]

1987年3月、東京文化財研究所を定年退職する[1]。1996年勲四等宝冠章を受章[2]

著書に「当麻寺 大和の古寺」[2]、「扇面法華経の研究」(共著)[3]などがある。

2003年9月6日、急性心不全のため享年77歳にて死去[1]。同年10月31日に東京文化財研究所で偲ぶ会が行われた[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 柳澤孝 日本美術年鑑所載物故者記事”. 東京文化財研究所. 2023年1月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e 柳沢 孝”. 20世紀日本人名事典(コトバンク). 2023年1月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 柳沢孝”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus(コトバンク). 2023年1月17日閲覧。
  4. ^ 学士院恩賜賞、学士院賞の受賞者決定”. 東京文化財研究所. 2023年1月17日閲覧。