早口ダム

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早口ダム
早口ダム
所在地 秋田県大館市字大割沢地先
位置 北緯40度24分16.46秒 東経140度21分15.24秒 / 北緯40.4045722度 東経140.3542333度 / 40.4045722; 140.3542333
河川 米代川水系早口川
ダム湖 長慶湖(ちょうけいこ)
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 61.00 m
堤頂長 178.00 m
堤体積 199,000
流域面積 48.5 km²
湛水面積 33 ha
総貯水容量 6,550,000 m³
有効貯水容量 5,050,000 m³
利用目的 洪水調節,発電
事業主体 秋田県
発電所名
(認可出力)
早口発電所
(最大7,500kW
着手年/竣工年 1971年/1976年
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早口ダム(はやぐちダム)は、秋田県大館市早口沢国有林、米代川水系早口川に建設されたダムである。

概要[編集]

早口川は、その源流を高層湿原で名高い田代岳をはじめ、三ツ森、長慶森などの連山より発し、南下して米代川に注ぐ延長28km、流域面積147.3km2の河川である。早口ダムは、早口川の上流22kmの大割沢合流点に位置し、昭和46年度に着工、総事業費54億円を投じて昭和51年度に完成した重力式コンクリートダムである。このダムは沿岸の洪水被害を軽減し、合わせて発電を行う多目的ダムである。

目的[編集]

森吉山ダムの目的は「洪水調節」と「発電」である。洪水期にはダムの水位を7月1日から9月30日までは洪水期間制限水位として(EL)290.20m、3月15日から5月15日までは融雪期間制限水位として(EL)307.80mの制限水位以下に低下させる。

また、ダムから6m3/secを取水し、下流4km地点の早口発電所で最大7,500KWの発電を行っている。

早口発電所
壁面は改装中

備考[編集]

早口ダムのダム軸は途中で折れ曲がっている。これは、ダム基礎を軟弱な岩盤から避けるためであり、結果その部分は安定条件が厳しくなるため、掩体の下流面勾配は緩くなっている[1]

参考文献[編集]

  • 早口ダム パンフレット(ダム完成時に作成されたもの)、秋田県 早口ダム管理事務所

脚注[編集]

  1. ^ 早口ダム ダムカードver1.0、2016年11月

関連項目[編集]