日和坊

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鳥山石燕今昔画図続百鬼』より「日和坊」

日和坊(ひよりぼう)は、日本に伝わる妖怪

の日和、常陸国の山などに現れる。晴れを司る妖怪なので、雨天時には姿を見せないとされる。

鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』の解説文によれば、てるてる坊主を吊るして晴れを祈るのは、この妖怪の霊を祀るものとされる[1][2]

民俗学者・藤沢衛彦の説によれば、日和坊は中国の(日照り神)と同一のものとされる[1]。また民俗学者・宮田登によれば、西日本ではてるてる坊主のことを日和坊主と呼ぶそうである[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 稲田篤信・田中直日編 『鳥山石燕 画図百鬼夜行』 国書刊行会、1992年、145頁。ISBN 4-336-03386-2
  2. ^ a b 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社2000年、290頁。ISBN 4-620-31428-5

関連項目[編集]