引き出し

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抜き取った引き出し
ナイトテーブルの引き出し
引き手 drawer pull
箪笥の大きな引き出し。引き手が2つついている。
台所収納(取っ手は、引き出しでは中央に、片開き戸では端っこに付いている)
図書館の図書目録を入れる引き出し

引出し[1](ひきだし、: drawer)とは、家具などにとりつけられている、抜き差しできるのこと。引き出し抽き出し抽斗とも書く[2]

概要[編集]

引き出しとは箪笥などの家具にとりつけられていて、引いて出したり押して入れたりすることができる箱のことである。 「前板」、「側板」×2、「向板(先板)」、「底板」[3]の5面で構成されている。[4]

木製のものでは、を用いずに、一升枡のように板と板を互い違いに組んだり、楔形の「蟻継ぎ」という技法で組んでいるものもある。「地板」(引き出しと引き出しの上下間の仕切り板)があるものと無いものがある[5]

付きのものもある。

出し入れ

引き出し前板には、開閉のためとして「引手」[3]つまり、つまみ取っ手drawer pullなど)があるものや、指先をかける窪みがあるものが従来は主流だった。

その他、前板を押すだけで開閉するもの(プッシュオープン)や、自動的に引き出しを引き込む機能(ブルマチック機能と呼ばれることもある)のものも登場している[6]

地震発生時に大きな揺れで、引き出しが飛び出して事故につながることへの対策として、前板とタンスなどの外枠側面を固定しておくベルトタイプの「多用途ストッパー」なども市販されている。

自作

引き出しの無い机や棚板などにあとづけで取り付けるための箱やレールがホームセンター(日曜大工店)などで販売されていることもある。

脚注[編集]

  1. ^ 広辞苑の見出し語の表記は【引出し】
  2. ^ ひきだし【引(き)出し/抽き出し】の意味 - goo辞書(デジタル大辞泉)
  3. ^ a b インテリア学辞典(2005 彰国社) p.858 「ひきだし」
  4. ^ 注 - 箱が家具の中に入り込みすぎないように、単純な直方体ではなく、手前の板がいくらか大きくなっていること が一般的(/も多い)。「直方体の上底が無い形状が一般的[要出典]」??? 
  5. ^ チェストを選ぶポイント - チェストの森
  6. ^ ブルム社製品Q&A

関連項目[編集]

外部リンク[編集]