序奏とアレグロ (ラヴェル)

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序奏とアレグロ仏語Introduction et Allegro)》はモーリス・ラヴェル1905年に作曲した、ハープフルートクラリネットおよび弦楽四重奏のための七重奏曲エラール社のダブル・アクション方式のペダルつきハープの普及のために、同社より依嘱された室内楽曲である。初演は1907年2月22日に、フランス写真協会主催の演奏会においてパリで行われた。

クロード・ドビュッシーがハープと弦楽合奏のために作曲した《神聖な舞曲と世俗的な舞曲(仏語:Danse sacrée et Danse profane)》とほぼ同時期の作品である。この作品は、プレイエル社の新型の半音階ハープの普及のために作曲された作品である。エラールのハープが現代のハープの原型となったのに対して、プレイエルの発明品は忘れ去られてしまっている。

《序奏とアレグロ》は変ト長調、単一楽章のソナタ形式ふうの作品で、美しい2つの旋律主題を軸に繰り広げられている。序奏は4/4拍子、主部はワルツ風の曲調となり3/4拍子。ハープのやや長めの印象的なカデンツァも挿入されており、さしずめ室内楽編成によるハープ協奏曲といった観もある。演奏には11分前後を要する。