小周天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小周天

小周天(しょうしゅうてん)は煉丹術気功法)の一つ。大周天を行する基礎になるため、築基の法とも呼ばれる。

概要[編集]

煉己、調薬、採薬、封固、煉薬、採丹の工程があり、以降大周天に移る。

煉己:先ず生活の中で浪費した精を補うため(補精)心を虚にし呼吸を沈細にし精の生ずるのを待つ。

この際の呼吸は文火(息)であり、それはすなわち心が呼吸に囚われぬことである。


調薬:このように呼吸に意を凝らすことなく(文火)心静かに単座し、丹田に微弱な熱感や旋動感、流動感が生じたならば呼吸に意を凝らし(武火/息)性器、蟻の門渡り穀道を引き上げるようにして外部に精が排出されぬようにする。その精を丹田にとどめ、一粒の陽気と感づるところまで保ち、丹田より動かなくなれば文火に切り替え温養する。


採薬:やがて丹田に融々とした熱感(薬)が生じ性器が勃起したならば、再び武火を持って丹田にとどめる。


封固:やがて薬が丹田に収まれば文火に切り替え温養する。


煉薬:次に周天を行う。その方法は呼吸に沿って会陰穴督脈泥丸任脈を通し丹田に帰す。すなわち武火をもって行う。

採丹:幾度か、あるいは一年ほど周天を繰り返すと止火の候が生ずる。これは眼球からに掛けて月光のような白光が起きる。

この候が三度生じた後周天を止める。すなわち丹の完成である。以降大周天に移る。

関連項目[編集]