大阪市電鶴橋線

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大阪市電鶴橋線(おおさかしでんつるはしせん)は、下味原町駅 - 今里駅を結んでいた大阪市電期外線の路線。最後まで残った路線の一つである。

路線概要[編集]

  • 起点:下味原町駅
  • 終点:今里駅
  • 軌間:1435mm
  • 架線電圧:直流600V

沿革[編集]

  • 1927年昭和2年)3月13日:下味原町駅 - 今里終点駅間を開業。
  • 1930年(昭和5年)~1933年(昭和8年):今里終点駅を大今里駅に改称。
  • 1932年(昭和7年)3月29日国鉄城東線高架化に伴う上下切替で、下味原町駅 - 鶴橋駅間の跨線橋部分を地平化。
  • 1940年(昭和15年)ごろ:今里車庫前駅を今里駅(初代)に改称。
  • 1944年(昭和19年)6月1日:戦時体制による終日急行運転実施のため、鶴橋駅を廃止。
  • 1945年(昭和20年):今里駅(初代)を今里車庫前駅に改称。
  • 1946年(昭和21年)10月1日:猪飼野駅を大成通一丁目駅に改称。
  • 1947年(昭和22年)12月1日:大今里駅を今里駅(2代)に改称。
  • 1949年(昭和24年)3月2日:鶴橋駅を復活。
  • 1965年(昭和40年)7月26日:今里車庫前駅 - 今里駅間を廃止。
  • 1969年(昭和44年)4月1日:下味原町駅 - 今里車庫前駅間を廃止。

駅一覧[編集]

駅名 キロ程 接続路線
下味原町駅 0.0 大阪市電:上本町下味原町線霞町玉造線
鶴橋駅 0.4  
大成通一丁目駅 0.8  
今里車庫前駅 1.1  
今里駅 1.3 大阪市電:玉造今里線

系統[編集]

5系統6系統24系統が走っていた。

参考文献[編集]

  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 10 大阪、新潮社、2009年2月18日。ISBN 978-4-10-790028-9 
  • 大阪市交通局『大阪市電廃止記念誌「市電」 ―市民とともに65年―』大阪市交通局、1969年3月25日。 
  • 辰巳博 著、福田静二 編『JTBキャンブックス 大阪市電が走った街 今昔 水の都の路面電車 定点対比』(初版)JTB、2000年12月1日。ISBN 4-533-036511 

関連項目[編集]