周河遺跡

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周河遺跡(しゅうがいせき)は、中国山東省済南市平陰県洪範池鎮周河村の東北に位置する遺跡。北辛文化大汶口文化龍山文化岳石文化代におよぶ長期にまたがっている。遺跡の面積はおよそ30万平方m、文物の堆積層は最深のところで5mに達する。1998年に発見され、地表に露出した文化層が破壊されるおそれが出たため、1999年の4月から5月にかけて山東大学考古系によって緊急の発掘がおこなわれ、大汶口文化と春秋時代の墓が発見された。出土文物のうちでは陶器に稀少なものがあり、大汶口文化の時期の灰陶壺や紅陶壺などがある。