合同フリーハンデ

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合同フリーハンデ(ごうどうフリーハンデ)は、日本競馬に於いて、競走馬の能力を指数化したレーティングである。

概要[編集]

1970年競馬新聞競馬研究(現・研究ニュース)の雑誌版(のちに週刊競馬ブック関東版の原点となる)か創刊した際、イギリスの競馬雑誌・タイムフォームに掲載されていた同種のレーティングを参考として、競馬通として知られたSF作家の山野浩一が個人的に付けた中央競馬の登録競走馬のレーティングが、合同フリーハンデの原点とされている。

その後、競馬研究の雑誌版が事実上週刊競馬ブック関東版に統合されてからは、その週刊競馬ブックにこの指数の発表が異動し、1973年からは地方競馬を含めた「全日本合同フリーハンデ」として掲載、1997年日本中央競馬会が公認するフリーハンデ「JPNクラシフィケーション」が発表されるまでは、日本の競馬における唯一の競走馬のレーティング指数とされていた。

1986年に、こちらも独自にレーティングを発表していたケイバブックと業務提携した、サラブレッド血統センター発行の「競馬四季報」[1]と合同し、現在の合同フリーハンデが形づけられるようになった。[2]

歴代1位馬[編集]

2歳芝 2歳ダート 3歳芝 3歳ダート 4歳以上芝 4歳以上ダート 出典
数値 馬名 数値 馬名 数値 馬名 数値 馬名 数値 馬名 数値 馬名
2023 115 ジャンタルマンタル 117 フォーエバーヤング 123 リバティアイランド 122 デルマソトガケ 134 イクイノックス 126 ウシュバテソーロ [3]
2022 115 ドルチェモア 110 デルマソトガケ 128 イクイノックス 118 クラウンプライド 127 タイトルホルダー 121 テーオーケインズ [4]
2021 115 ドウデュース 112 ドライスタウト 127 エフフォーリア 112 キャッスルトップ 126 コントレイル 124 テーオーケインズ [5]
2020 115 ダノンザキッド 114 アランバローズ 127 コントレイル 117 カフェファラオ 127 クロノジェネシス 125 クリソベリル [6]
ダノンファラオ
2019 117 コントレイル 110 ヴァケーション 124 アドマイヤマーズ 122 クリソベリル 128 リスグラシュー 121 オメガパフューム [7]
ゴールドドリーム
2018 116 サートゥルナーリア 111 ノーヴァレンダ 126 アーモンドアイ 123 ルヴァンスレーヴ 125 キセキ 121 ゴールドドリーム [8]
レイデオロ
2017 118 ダノンプレミアム 111 ルヴァンスレーヴ 124 レイデオロ 115 クイーンマンボ 128 キタサンブラック 125 コパノリッキー [9]
2016 114 サトノアレス 115 エピカリス 125 サトノダイヤモンド 118 キョウエイギア 132 エイシンヒカリ 125 コパノリッキー [10]
2015 116 リオンディーズ 110 サウンドスカイ 122 ドゥラメンテ 118 ノンコノユメ 124 エイシンヒカリ 122 サウンドトゥルー [11]
2014 114 ダノンプラチナ 110 ディアドムス 123 トゥザワールド 112 ハッピースプリント 133 ジャスタウェイ 124 ホッコータルマエ [12]
アジアエクスプレス
2013 113 レッドリヴェール 114 ハッピースプリント 122 キズナ 121 クリソライト 134 オルフェーヴル 125 ホッコータルマエ [13]
アジアエクスプレス
2012 113 ロゴタイプ 110 ケイアイレオーネ 127 ゴールドシップ 120 ハタノヴァンクール 130 オルフェーヴル 124 ニホンピロアワーズ [14]
2011 112 アダムスピーク 112 オーブルチェフ 125 オルフェーヴル 114 グレープブランデー 125 ヴィクトワールピサ 129 スマートファルコン [15]
2010 113 グランプリボス 110 ビッグロマンス 123 ヴィクトワールピサ 115 マグニフィカ 130 ナカヤマフェスタ 125 エスポワールシチー [16]
バーディバーディ
2009 114 ローズキングダム 111 ラブミーチャン 122 ロジユニヴァース 119 シルクメビウス 126 ドリームジャーニー 125 エスポワールシチー [17]
2008 115 ロジユニヴァース 114 スーニ 123 ディープスカイ 120 サクセスブロッケン 124 スクリーンヒーロー 124 カネヒキリ [18]
2007 112 ゴスホークケン 109 イイデケンシン 120 ウオッカ 118 フリオーソ 128 アドマイヤムーン 126 ヴァーミリアン [19]
2006 112 フサイチホウオー 111 フリオーソ 124 ドリームパスポート 118 アロンダイト 129 ディープインパクト 125 カネヒキリ [20]
2005 113 フサイチリシャール 114 フラムドパシオン 126 ディープインパクト 121 カネヒキリ 126 アルカセット 121 アジュディミツオー [21]
2004 113 マイネルレコルト 111 プライドキム 121 キングカメハメハ 121 パーソナルラッシュ 126 ゼンノロブロイ 122 タイムパラドックス [22]
2003 113 コスモサンビーム 108 アドマイヤホープ 121 ネオユニヴァース 118 ユートピア 133 タップダンスシチー 124 フリートストリートダンサー [23]
2002 113 エイシンチャンプ 114 ユートピア 123 シンボリクリスエス 122 アドマイヤドン 125 ファルブラヴ 120 アグネスデジタル [24]
2001 113 アドマイヤドン 109 プリンシパルリバー 128 ジャングルポケット 130 クロフネ 128 ステイゴールド 119 アグネスデジタル [25]

審査委員(ハンデキャッパー)[編集]

  • 山野浩一
  • 黒田伊助
  • 藤井正弘(サラブレッド血統センター)
  • 水野隆弘(ケイバブック)

脚注[編集]

  1. ^ 当時は美浦所属馬を対象とした関東版がサラブレッド血統センター、栗東所属馬を対象とした「関西競馬四季報」はケイバブックからそれぞれ発行され、のちに東西両方ともケイバブック・サラブレッド血統センターの合同発行。2001年東西統合の全国版となる
  2. ^ 合同フリーハンデ概論・山野浩一
  3. ^ 2023年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  4. ^ 2022年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  5. ^ 2021年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  6. ^ 2020年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  7. ^ 2019年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  8. ^ 2018年 ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  9. ^ 2017ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  10. ^ 2016ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  11. ^ 2015ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  12. ^ 2014ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  13. ^ 2013ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  14. ^ 2012ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  15. ^ 2011ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  16. ^ 2010ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  17. ^ 2009ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  18. ^ 2008ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  19. ^ 2007ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  20. ^ 2006ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  21. ^ 2005ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  22. ^ 2004ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  23. ^ 2003ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  24. ^ 2002ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ
  25. ^ 2001ベストパフォーマー賞合同フリーハンデ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]