十二丁目氏

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十二丁目氏(じゅうにちょうめし)は、日本の氏族。

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鎌倉時代から戦国時代の武士、稗貫氏の重臣伊藤右馬助裕光が、永禄の頃、稗貫郡(現 花巻市)十二丁目村の十二丁目上館に居住した際に、在名による氏と伝える。

工藤駿河守維景の子孫伊東次郎入道祐親を遠祖と伝える。天文24年(1555年)、稗貫大和守義時の上洛の際の随臣として知られ、瀬川・根子氏と供に稗貫氏の重臣であった。

代々稗貫氏に仕え、のち本姓に復して伊藤右市之助を名乗り、永禄中に稗貫氏旗下の大迫氏が一揆の時、主家稗貫大和守広忠の軍に従い討死した。その後子孫は、天正18年豊臣秀吉奥州仕置の時、主家稗貫氏没落に従い浪人となった。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 『南部藩参考諸家系図』国書刊行会。 
  • 『岩手県史 第3巻 中世篇 下』岩手県、1961年10月20日。 
  • 「角川日本姓氏歴史人物大辞典」編纂委員会『角川日本姓氏歴史人物大辞典 第3巻「岩手県姓氏歴史人物大辞典」』角川書店、1998年5月18日。ISBN 4-04-002030-8 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典3 岩手県』角川書店、1985年3月8日。ISBN 4-04-001030-2 
  • 児玉幸多坪井清足日本城郭大系 第2巻 青森・岩手・秋田』新人物往来社、1980年7月15日。 

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