前田仁
前田 仁（まえだ ひとし、1950年2月1日 - 2020年6月13日）は、日本の実業家。キリンビバレッジ代表取締役社長や、全国清涼飲料連合会会長を務めた。
人物・経歴[編集]
山梨県生まれ。大阪出身[1]。1968年大阪府立高津高等学校卒業[2]。1973年関西学院大学経済学部卒業、麒麟麦酒（現キリンホールディングス）入社[1]。入社同期に松沢幸一がいた[3]。
営業の桑原通徳の「桑原学校」門下生で、桑原の後ろ盾を得て[4]、営業を経て、マーケティングを担当し[1]、1986年にはマーケティング部のプロジェクトで六本木の「ビアホール・ハートランド」初代店長となり[5]、店長を退任した1987年には大皿料理店「DOMA」のプロデュースを手掛けた[6]。
本山英世時代に後ろ盾の桑原が失脚したのち、ワイン部門へ左遷され、東急文化村前のワインレストラン「from DANCE」を手掛けるなどしたが、1993年にはキリンシーグラムへの出向人事が発令され、同期の松沢に「なんて酷いことをする会社だろう」と漏らしたという[4][7]。
キリン一番搾り生ビール、麒麟淡麗〈生〉、氷結などのヒット商品の開発を行い[8]、2004年麒麟麦酒執行役員酒類営業本部企画部長に昇格。2006年執行役員国内酒類カンパニー戦略企画部長。2007年キリンホールディングス常務執行役員、メルシャン代表取締役専務執行役員。2009年キリンビバレッジ代表取締役社長[9]。
2010年全国清涼飲料連合会会長[10]。2014年亀田製菓取締役[9]。2020年6月17日付で亀田製菓取締役退任[11]。同年逝去[12]。
草稿[編集]
- 『思考の技術』2003年
脚注[編集]
- ^ a b c [1]インプレス
- ^ 同級生の名マーケッター 伊藤忠商事会長CEO 岡藤正広日本経済新聞2021年5月17日 14:00
- ^ 「制服はギャルソン」バブル真っ盛りの80年代にキリンが立ち上げた伝説の直営店「ビアホール・ハートランド」はこんな店だった週刊エコノミスト2021年3月3日
- ^ a b 「トップが腐れば会社は腐る」アサヒに猛追されながらも「キリンの天皇」の続投が決まった驚きの事情週刊エコノミスト Online2021年10月2日
- ^ なぜバブル期には大ヒット商品が生まれたのか？ 今と比べ圧倒的に違うのは「リーダーの○○」だった週刊エコノミスト2021年4月8
- ^ 「東大をはじめ一流大出身者ほど部長になれない」アサヒビール伝説の社長がそう断言したワケ週刊エコノミスト2021年4月15日
- ^ 優秀な人間は左遷し、イエスマンを社長に……キリンを「暗黒時代」に突き落としたヤバすぎる人事の正体週刊エコノミスト2021年11月2日
- ^ キリンビバレッジが飲料業界5位に転落、カリスマ社長に重圧東洋経済オンライン2012/02/09 0:00
- ^ a b 「当社株式の大規模買付行為に関する対応策（買収防衛策）」に基づく 独立委員会の委員選任に関するお知らせ
- ^ [2]一般社団法人全国清涼飲料連合会
- ^ 亀田製菓、6月17日付役員人事日本食糧新聞2020.05.18 12052号 04面
- ^ [3]週刊エコノミスト2021年1月30日
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