佐藤一英

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佐藤一英

佐藤一英(さとう いちえい、1899年明治32年)10月13日 - 1979年昭和54年)8月24日)は、日本の詩人

愛知県中島郡祖父江町に生まれ[1]、萩原町高松(現・一宮市)に育つ[1]。萩原尋常高等小学校卒業。愛知第一師範学校中退[1]早稲田大学英語科中退。「青騎士」など、いくつかの雑誌を主宰、編集。1931年から1932年に発行した『児童文学』は、宮沢賢治が童話「北守将軍と三人兄弟の医者」「グスコーブドリの伝記」を発表したことで知られる[注釈 1]木曽川高校をはじめ、郷里の小・中学校、高等学校の校歌の作詞も手掛けている[1]

1939年、『空海頌』で第1回詩人懇話会賞を受賞[1]。1979年、民間人として最初の一宮市政功労者となった[1]

著書[編集]

  • 『晴天』 1922年
  • 『故園の莱』 青騎士発行所、1923年
  • 『大和し美し』 1933年、1936年
  • 『新韻律詩抄』 1935年
  • 『われを咎めよ』 1939年
  • 『遠い海風』(全詩集) 1939年
  • 『新韻律詩論』(文集) 1940年
  • 『一の賦』 1942年
  • 『魂の楯』 1942年
  • 『空海頌』 1942年
  • 『剣とともに』 1943年
  • 『みいくさの日』 1944年
  • 『乏しき木片』 1946年
  • 『幻の鐘』 1948年

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 続刊していれば、「風の又三郎」も発表の予定であった。なお、『児童文学』への賢治の寄稿は仙台出身の詩人の石川善助が佐藤一英に賢治を勧めたためである。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 詩人・佐藤一英”. ハロ~いちのみや|愛知県一宮市. 2022年8月20日閲覧。

外部リンク[編集]