ヴァネッサ・ベル

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ヴァネッサ・ベルの肖像画(1916年)

ヴァネッサ・ベルVanessa Bell, 1879年5月28日 - 1961年4月7日)は、イギリスの画家、インテリア・デザイナー。ブルームズベリー・グループの一員で、作家ヴァージニア・ウルフの姉である。

レズリー・スティーヴン卿と妻ジュリアの長女として、ロンドンで生まれた。両親によって家庭で教育を受け、1901年にはロイヤル・アカデミーで絵画を学ぶ。1895年と1904年に両親が相次いで亡くなり、ヴァネッサは妹ヴァージニア、弟トビー(1880年-1906年)とエイドリアン(1883年-1948年)らとともにブルームズベリーへ移り住んだ。そこは芸術家や作家など知識人の集まる場所となり、ブルームズベリー・グループと呼ばれるようになった。

1907年、彼女はクライヴ・ベルと結婚し、長男ジュリアン(スペイン内戦に従軍し29歳で死去)と、次男クウェンティン(長命し下記を始め、多くの関連著作を出した)を生んでいる。

ヴァネッサとクライヴ夫妻は、オープンマリッジを選択し、ともに暮らしながらもそれぞれに恋人がいた。ヴァネッサは、美術評論家ロジャー・フライ、画家ダンカン・グラントらと関係を持った。グラントとの間には1918年にアンジェリカという娘を生んでおり、クライヴ・ベルは自身の娘として育てた。クライヴは作家で、芸術家メアリー・ハッチンソンら恋人がいた。

第一次世界大戦開戦前、ヴァネッサ、クライヴ、ダンカン・グラント、ダンカンの同性愛の恋人デイヴィッド・ガーネットらとサセックス州の田舎に移り住んだ。彼女はそこで風景画や肖像画を制作した。

作品[編集]

  • Studland Beach(1912年)
  • The Tub (1918年)
  • Interior with Two Women (1932年)
  • Portraits of Virginia Woolf (1912年)
  • Portrait of Aldous Huxley (1929-1930年)
  • Portrait of David Garnett (1916年)

日本語文献[編集]

  • 『ヴァネッサ・ベル』 フランセス・スポールディング
     宮田恭子訳 みすず書房、2000年
  • 『回想のブルームズベリー すぐれた先輩たちの肖像』
     クウェンティン・ベル/北條文緒訳 みすず書房、1997年
  • 『ヴァージニア・ウルフ伝』 全2巻
     クウェンティン・ベル/黒沢茂訳 みすず書房、初版1977年