ワプタ氷原

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ワプタ氷原(Wapta Icefield)とは、北アメリカ大陸の北西部に存在する氷原の1つである。行政区分ではカナダアルバータ州ブリティッシュコロンビア州の両方に属し、ちょうど両州の境界部に位置している。さらに、この氷原は2つの国立公園の境界部にも位置している。

概要[編集]

2005年に撮影されたワプタ氷原のパノラマ写真。

ワプタ氷原は、カナディアンロッキーに存在する氷原の1つであると同時に、北アメリカ大陸の大陸分水界にまたがって存在する氷原の1つとして知られている[注釈 1]

なお、1980年代には約80km2の範囲を覆っていたワプタ氷原は、以降も縮小を続けており、特に標高の低い場所での縮小は顕著である。中には、例えばクロウフット氷河のように、元々はこの氷原とつながっていた氷河が、氷原の縮小に伴って分離してしまった例も見られる。また、現在でもワプタ氷原とつながっていて、依然ここから流れ出す形になっている氷河群も、細く、短くなってきている。

ワプタ氷原から流れ出す氷河[編集]

ワプタ氷原から流れ出す氷河は幾つか存在するが、そのうち著名な氷河は以下の通り。

  • ボウ氷河 - アルバータ州側に流れる氷河。末端部で融解した水は、ボウ川の水源となっている。なお、ボウ川の水は幾つかの川や湖を経由して、最終的にハドソン湾へと注ぐ。
  • ペイト氷河 - アルバータ州側に流れる氷河。
  • バルチャー氷河 - アルバータ州側に流れる氷河。
  • ヨーホー氷河 - ブリティッシュコロンビア州側に流れる氷河。末端部で融解した水は、ヨーホー川の水源となっている。なお、ヨーホー川の水は幾つかの川を経由して、最終的に太平洋へと注ぐ。

注釈[編集]

  1. ^ なお、北アメリカ大陸大陸分水界にまたがって存在する氷原として有名なものとしては、同じくカナディアンロッキーに存在するコロンビア氷原がある。この他、ワプタ氷原のすぐ南に存在するワプティク氷原も、やはり大陸分水界にまたがって存在している。

参考文献[編集]