ロゲルギスト
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ロゲルギストは、1950年代末から数十年つづいた物理学者の同人会で、毎月集まって身近な物理現象を始めとして宇宙や生命現象、さらには社会現象にまで及ぶ広範な話題を取り上げて自由闊達な議論を交わし、その結果を踏まえて順次交代でエッセイを執筆した。
発足当時のメンバーは
の5名で、間もなく
が加わって7名となった(カッコ内はエッセーの筆者名「ロゲルギストX」の X として使用した署名)。1959年2月に雑誌『自然』(中央公論社)に掲載されたことを正式なデビューとしている。それから24年間にわたって連載されたエッセイは順次まとめて出版され、岩波書店からの『物理の散歩道』シリーズ計5冊および中央公論社からの『新 物理の散歩道』シリーズ計5冊となった。
会の名称は、ギリシャ語のロゴス(logos、言葉)とエルゴン(ergon、仕事)とを繋いで作った言葉「ロゲルギーク (Logergik)」に由来し、「『情報』と『エネルギー』の両面から物理現象を見直す」という会の考え方を表している。 ちなみに「ロゲルギーク」の概念はノーバート・ウィーナーのサイバネティクスに対する対抗概念たることを画策したものであったことらしいから(「はじめに」、『物理の散歩道』岩波書店、1963年)、当時にしては甚だ旺盛な野心がうかがえる。
[編集] 書籍
- 物理の散歩道(岩波書店):2009年9月から新装版が出版
- 新装版 物理の散歩道(2009年9月, ISBN 978-4-00-005960-2)
- 新装版 続 物理の散歩道(2009年9月, ISBN 978-4-00-005961-9)
- 新装版 第三 物理の散歩道(2010年1月, ISBN 978-4-00-005962-6)
- 新装版 第四 物理の散歩道(2010年1月, ISBN 978-4-00-005963-3)
- 新装版 第五 物理の散歩道(2010年2月, ISBN 978-4-00-005964-0)
- 新 物理の散歩道(中央公論社、筑摩書房):2009年5月からちくま学芸文庫の〈Math&Scienceシリーズ〉で復刊
- 新 物理の散歩道 第1集(2009年5月, ISBN 978-4-480-09231-1)
- 新 物理の散歩道 第2集(2009年6月, ISBN 978-4-480-09232-8)
- 新 物理の散歩道 第3集(2009年11月, ISBN 978-4-480-09233-5)
- 新 物理の散歩道 第4集(2009年12月, ISBN 978-4-480-09234-2)
- 新 物理の散歩道 第5集(2010年1月, ISBN 978-4-480-09235-9)
[編集] 参考文献
- 磯部孝「ロゲルギストたち」『科学』69巻9号、763-765頁、1999年
- 「特集 ロゲルギスト『物理の散歩道』のこころ」『科学』79巻8号、2009年