ユーセファーバード・シナゴーグ

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ユーセファーバード・シナゴーグ
בית הכנסת יוסף-אבד
کنیسه یوسف آباد
基本情報
所在地 セイエド・ジャマールッディーネ・アサダーバーディー通り15番イランの旗 テヘラン, イラン
宗教 正統派ユダヤ教
地区 ユーセファーバード地区
完成 1965年
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ユーセファーバード・シナゴーグは、テヘランで最も大きなシナゴーグのひとつである[1]。公式な名称は、ケニーセィエ・スーコテ・シャーロム(ペルシア語: سوکت شالم‎, ヘブライ語: סוֹכַּת שָׁלוֹם‎)という[1]。シナゴーグの建物は、西洋流の世俗主義に基づき、各宗教を対等に扱おうとしたパフラヴィー朝時代の1965年に建てられたものである。建て替え前のシナゴーグは1950年代初期に建てられたものであった[1]。首都のユダヤ人(教徒)人口が、とりわけユーセフ・アバド地区で増えるにつれ、新しい建物が必要であると決まった[1]。アヴラハム・ユシアン率いる地元コミュニティの助けを得て、新しいファサードの建設は1965年10月に完了した[1]。新しいシナゴーグの扉は、ユダヤ暦5726年のローシュ・ハッシャーナー(新年)に公衆へ開かれた[1]

2003年の2月8日にはモハンマド・ハータミーがユーセファーバード・シナゴーグを訪問した[2]。この訪問は、1979年のイラン革命後では始めて、現職のイラン・イスラム共和国大統領がシナゴーグを訪れるという歴史的な訪問であった[2]。イランのユダヤ教徒コミュニティを代表して、イランにいるラビの中で最も位の高いラビであるユーセフ・ハマダーニー・コヘンペルシア語版ハールーン・ヤシャーヤーイー英語版ペルシア語版、イランのユダヤ人コミュニティ評議会議長が大統領を迎えたのち、大統領が演説を行った[2]。彼らのほかに、モリース・モータメド英語版議員らが出席したこの催しでは、ユーセフ・ハマダーニー・コヘンがトーラーを納める櫃を開け、祈りの言葉を詠唱した[3]

ギャラリー[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]