メルエンプタハ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
メルエンプタハ像。

メルエンプタハ(めるえんぷたは、Merneptah、在位:紀元前1212 - 紀元前1202年)は、古代エジプト第19王朝第4代目のファラオラムセス2世の第十三王子。メルエンプタハは誕生名であり、即位名はバエンラー・メリネチェル(「ラーの魂、神々に愛されしもの」)。王妃は数人確認されている。子にはセティ・メルエンプタハアメンメセス(母はタカト)らがいる。

生涯[編集]

メルエンプタハが埋葬されていた棺(KV8)。

長兄と第四王子カエムワセトの死後、三人目の後継者に指名された。このときすでに40歳を超えていたが、ラムセス2世はその後さらに20年近く在位したため即位したのは実に60歳を超えてからのことであった。

医学の未発達なこの時代としては驚くべき高齢での即位と言える。

彼のミイラはKV8に当初埋葬されたが、1898年アメンホテプ2世が埋葬されているKV35で発見され、現在ではカイロのエジプト考古学博物館に所蔵されている。身長は171.4センチで、父ラムセス2世のミイラと同様、関節炎の痕跡が確認されている。

治績[編集]

メルエンプタハ碑文

父王ラムセス2世を悩ませたリビア人の侵攻にはメルエンプタハもまた手を焼かされた。 また、人生の大半を軍人として過ごしてきたため政治は不得意であった。 しかし努力と父王から引き継いだ重臣たちの協力で政治的能力を成長させ、治世中期に起こったリビア人の侵攻に際しては見事な指導力、危機管理能力を発揮してリビア人の撃破に成功した。

先代:
ラムセス2世
古代エジプト王
139代
前1212年 - 前1202年
次代:
アメンメセス