マテリアル・パズル

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マテリアル・パズル
ジャンル 少年漫画ファンタジー
漫画:マテリアル・パズル
作者 土塚理弘
出版社 エニックス
スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊少年ガンガン
発表号 2002年2月号 - 2007年7月号
(外伝を含めると2008年4月号まで)
巻数 全20巻
漫画:マテリアル・パズル 〜彩光少年〜
作者 土塚理弘
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊少年ガンガン
発表号 2008年7月号 - 10月号
巻数 全2巻
テンプレート - ノート

マテリアル・パズル』(Material Puzzle)は、土塚理弘による日本漫画作品。漫画雑誌月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス刊)2002年2月号より連載開始。略称は『MP』『マテパ』等。また、作中で魔法として登場する特殊能力の名称。

派生作品の内、直接的な繋がりのある『マテリアル・パズル 〜彩光少年〜』(マテリアル・パズル 〜さいこうしょうねん〜)については本記事にて記述する。『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』については当該記事を参照されたい。

概要[編集]

100余年前、ある惨劇に巻き込まれたことで、罪を背負い、不老不死の身体に魂を共有することとなった3人が、魔法という力と仲間達を得て、惨劇を起こした者との闘いに身を投じていくバトルファンタジー。 「存在変換」の設定により、3人の主人公が次々と入れ替わる(替わるたびに戦局や話の流れが変化する[1])展開や、章仕立ての長期に渡るストーリー、ギャグありシリアスありバトルありのバラエティーに富んだ内容[2]などが特徴。

第2章の終了(2007年7月号)まで、基本的に1号に2話掲載する形式をとる。その後、2008年4月号までオムニバス形式の外伝を連載後[3]、同年7月号から10月号まで、第3章のストーリーの一部を『マテリアル・パズル 〜彩光少年〜』として短期集中連載。そして11月号より、作画担当に吉岡公威を据えた第0章、『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』(以下『ゼロクロイツ』とも)の連載を開始。

なお、第2章終了時(『マテリアル・パズル』単行本20巻末)にて「2007年末~2008年初頭に連載開始」と発表されていた第4章、『マテリアル・パズル 〜神無〜』(- カンナ)は、上記の『彩光少年』『ゼロクロイツ』の連載に伴い、現在具体的な開始時期などは未定となっている。

第3章以降の構成について[編集]

第2章終了時の土塚のコメントによれば[4]、当初の予定では第3章そのものは執筆せず、章を1つ飛ばして第4章を執筆する中で「第3章に相当する時期に何が起きたか」を断片的に明かした後、「4章の時代の戦い」、そしてはるか昔の伝説として伝えられている「女神と大魔王の戦い」を描いて完結する構想であった。

しかし「女神と大魔王の戦い」を『ゼロクロイツ』という独立した作品として連載することとなったため、その前にこれまでの主人公たちの戦いに一区切りをつけるため、第3章の内、主人公の戦いの決着に関する部分を『彩光少年』として執筆したという。

あらすじ[編集]

マテリアル・パズル[編集]

辺境の村に住まう少年、御風(ミカゼ)は「とんでもない脅威」に突如襲われた村を救ってもらうため、はるか東の絶壁に住むという『不老不死の 3人の魔法使い』を訪ねる。そこで出会った魔法使いの1人、アクアに実力を認められ共に村へと向かうが、その途中、不死であるはずのアクアは、些細なきっかけから突然死んでしまう。

すると死んだアクアの体は瞬く間に全く別の人物、ティトォへと「存在変換」する。彼らは1つの身体に3つの魂を共有し、死ぬたびに魂が入れ替わることで、生き永らえ続ける存在であった。

彼らは自分達を罪人と呼び、大地を滅ぼさんとする「女神」を倒し、自分らが犯した罪を償うために、100年以上の時を生き続け、そして死に続けていると語る。

程なくして、「女神」の配下を名乗る者がティトォの前に現れる。ここに不老不死の罪人達と女神との、大地の存在を賭けた戦いが、100余年の時を越えて始まった。

マテリアル・パズル 〜彩光少年〜[編集]

数々の女神からの刺客を退け、メモリアの地に封印されていた禁断魔法をも手に入れた不老不死の3人と仲間達は、女神との最後の戦いに臨むべくメモリアを旅立った。だがその後、戦いの結果はおろか、彼らの消息すらも全く途絶えてしまった。

3か月が過ぎたある日。不安を募らせるメモリア城にひとつの情報がもたらされた。決戦の地・パキ島の近海を通った人物。彼が目撃したのは、伝説の大魔王「デュデュマ」、そしてそれと対峙する巨大な“人形のようなもの”であった。

一体、パキ島で何が起こったというのか。

同じ頃、長い「時の眠り」の中にいたメモリア王子グリンは、夢の中に現れたメモリア初代女王から最終決戦の顛末を告げられた上で、ある1つの使命を託される。

登場人物[編集]

魔法 〜マテリアル・パズル〜[編集]

本作の世界における魔法は、あらゆる存在に宿る「魔力(マテリアル・パワー)」をパズルのように分解/再構築することで別のエネルギーを作り出し、この世に新たな法則を生み出す手法とされる。これを「マテリアル・パズル」と呼び、「マテリアル・パズル」を操る者を「魔法使い」と呼ぶ。魔法は基本的に一人にひとつしか習得していないが[5]、使い手の鍛練と発想力次第で、使い方のバリエーションを増やすことができる。

単行本巻末の設定紹介ページにおいて、それぞれの魔法に「レベル」という数値が記載されているが、実際の作中の強弱との関連は明確でなく、作中では高レベルの魔法使いを低レベルの魔法使い打ち破る、という展開も存在している。

作中の時代では魔法の力はほぼ失われており、人々の間では、魔法使いは特別、あるいは伝説上の存在と見られている。

魔法の習得方法[編集]

習得には以下の方法がある(/の後ろはその方法で習得したキャラクターの名前)。

修行で自ら編み出す / アクア、ティトォ
千人に一人の才能ある人間が、数十年適切な修行をして成功するかどうか、というほどの非常に難度の高い手段。
魔法器具を使う / 全ての三十指と三大神器、グリン(穿印)
魔法使いとしての素質や高い魔力の持ち主でさえあれば、自分と相性の合った魔法器具を持つことで魔法を使えるようになる。当然、魔法器具を手放してしまうと魔法は使用できなくなる。
元から魔法を使える者が魔法器具を使いこなせれば、複数の魔法を使用できることになる。
生まれつき使える / グリン(ゴッドマシン)、バレット、リゼル
生まれながらにして、魔法の構築方法を潜在的・人工的に身につけている例。前者の場合、意識して制御できない場合がある。

その他に、魔法が使える生物の肉を喰らったことでその魔法を受け継いだ例(シャルロック)などがある。

魔法一覧[編集]

魔法の詳細は、各登場人物の使用魔法の項を参照。

作中、明確な説明はされていないが、攻撃系・補助系などの系統分けや、周囲の物の魔力を変換して取り込み、自分の力とすると共に肉体も変化させる「吸収型」の魔法など、ある程度の分類がされている。

属性 魔法名 概要 使用者 魔法器具
スパイシードロップ アメ玉の魔力を破壊エネルギーに変換[6] アクア 必要なし
活力の炎ホワイトホワイトフレア 炎を変換し生物を回復/強化するエネルギーを作る ティトォ 必要なし
極楽連鞭 他者の魂を変換し操作する。交信/破壊も可 アダラパタ 携帯電話型の端末
ブルーリングス 吸収型。水を変換し自らの力として操る 阿白 指輪
エンゼルフェザー 物体に風から変換した羽をつけて飛ばす リュシカ 羽飾り
マスターキィ あらゆるものを開閉する クライム
叫星魔渦 引力や斥力の渦を作り出す ガシャロ 腕輪
パイナップルフラッシュ 自分のテンションを熱に変換 ドルチル 腰につけた球
霊磁砲 浮遊霊を変換して砲弾として放つ
発動に24時間かかるが対象を一撃必殺
黒魔 十字架
三獅村祭 魔力を込めた拳から三種の魔法拳を放つ
魔法拳は合成が可能
ジール・ボーイ 右手甲に埋め込まれた三つの飾り
夜叉水晶 炎を氷に変換する 月丸 耳飾り?
修羅万華鏡 何かに映る映像を操作する 太陽丸 耳飾り?
真紅虎龍牙 禁断五大魔のひとつ
自分の血から分身や鎖などを生む。「無限増殖魔法」
ブライクブロイド 魔爪棍
ヘルキルデスベル 禁断五大魔のひとつ
歌や音で物理破壊や精神破壊を行う
舞響大天 鐘?
マザー 禁断五大魔のひとつ
「空間歪曲魔法」
クゥ 不明(必要ない可能性も)
ディシーヴワールド ガムから変換した皮を被せ、外見を変える メイプルソン ハンカチ
穿印 自らを雷と化し、“点精印”をつけた地点に落雷 グリン ハンマー
ゴッドマシン 禁断五大魔のひとつ
時の流れを移動する
必要なし
超覇導天武刻輪連懺吼 なんか凄いらしい カイザート 額の飾り
ムーンアデルバ 吸収型。仮の名を「アデルバ」
光を変換し自らの力とする
月の光を吸収することで真の力を発揮する
夜馬
妖老裸骨蛇 肉体の一部を蛇に変える 影鬼 ヘッドギア
ウィンクルディレクター あらゆるものを弾丸のように飛ばす ボブリッツ 口中の球
土人形メテオン 土から人形を作り操る メルチナ カード
シャイニングベイスン 笑った者の頭上へタライを落とす ピィゲル 耳飾り?
怨身万華鏡 カメラで顔を写した相手に、自分や周囲のダメージを伝える チョー カメラ
オーライーター 吸収型。負の感情を変換し自らの力とする コモレビ 人形?
四閃三獄 他人の剣技をコピーし魔法の刃で再現する
最大十二人の剣技の刃を同時発生
コルクマリー 小剣?
ドラゴンスフィア あらゆるものを球状に封じ込める シャルロック 必要なし
暗黒魔眼球 問いかけに嘘をつく、あるいは答えない相手を爆破する ダークアイ・Q 謎のマスコット
アイスランランス 左手から凍結させる槍を生み出す
動くもののスピードを冷気に変換
リゼル 必要なし
命七乱月 禁断五大魔のひとつ
魔法を超えた存在を生み出す
ミカゼ 巨大な剣
[7]7thボルト 大気を変換して七種類の盾(結界)を作る ナトラレーゼ 不明
[7]焦天回廊 酒気を変換して炎を作る クインベル 不明

用語解説[編集]

マテリアル・パズル ゼロクロイツ』にも登場する同名の用語には、末尾に「※」を付加する(ただし同じ用語でも用法・意味は異なる場合がある)。

魔法関連[編集]

存在変換(そんざいへんかん) ※
ティトォ、アクア、プリセラの3人は、星のたまごの力により、1人が物理的な致死ダメージを受ける(病死なども含む)と、他の2人の内どちらかと魂が入れ替わり、肉体ごと別の存在となる。この入れ替わりを存在変換という。この力ゆえ、3人は不老不死と呼ばれることとなる。
広い意味では、「ある存在が別の存在へと換わること」全般を指す。魔法も「魔力を別の存在に換える」という点で一種の存在変換であり、同種の原理から成る魔法による死亡は、ティトォ達の存在変換に干渉し、その力を奪い取ることができる。グリ・ムリ・アはその点を利用して魔法使いの刺客「女神の三十指」を送り込む。
マテリアル・パワー
単純に「魔力」とも呼ばれる。物質、自然、肉体、果ては言葉や感情といった、あらゆる存在に宿るとされる、根源的な単体エネルギー。特に生物の肉体に宿るものは「霊力(オーラ) ※」とも呼ばれる(ただし性質上の違いはない)。
マテリアル使い(マテリアルつかい)
魔法と呼べるほどの高度なものではないが、「強靱な肉体を持つ」「精霊や動物と会話できる」など、常人離れした何かしらの能力を持つ者達。高い魔力をその身に宿している、もしくは簡単な魔力操作を会得していることがマテリアル使いになる原因と言われている。
星のたまご(ほしのたまご) ※
ティトォ、アクア、プリセラの不老不死の力の源であり、グリ・ムリ・アが自らの野望のために求めているもの。「存在を司る力」「この世で最も清らかな力」とも呼ばれる。
大地(“星”は大地と同義)とそこに生きる存在からもたらされるエネルギーを、何億年にも渡って溜め込んだ結晶体。木の実のような外見を持つ。
本来は小さな欠片に弾け、大地や生き物に新たな活力を与えるが、様々な原因で極稀にそのままの形で残ることがある。その強大なエネルギーは因果律をも捻じ曲げ、過去に失われた命や魔法、滅んだ国土といった存在を蘇らせることすら可能とする。
星のたまごのかけら
大地に無数に存在する、弾けた星のたまごの欠片。三十指の魔法器具や、グリ・ムリ・アと三大神器の不老不死の力の源となっている。力は大きさに比例し、欠片の中でも特に大きなものは「五大石」と呼ばれ、秘める力も大きい。
五大石(ごたいせき)
世界各地に散らばる、強力な魔力を持つ石。5つを揃えると大魔王さえ抑えつける力を発揮すると言われ、そのため女神が回収に取り当たっている。
石にはデュデュマのしもべである精霊が宿っており、星のたまごや三大神器の魔法など様々な魔力を制御・コントロールする能力を持つ。
魔法器具(まほうきぐ)
「魔法具」または「魔法アイテム」とも呼ばれる。魔力を込めることで、複雑な魔法の構築を自動で行ってくれる道具。これを用いることで、素質や高い魔力の持ち主であれば魔法を使えるようになる。魔法器具は魔法ごとに様々な形をとり、相性の合った使い手が手にしたときにのみその力を発揮する。
グリ・ムリ・アが三十指に与えた魔法器具は、かつて誰かが編み出し消えていった魔法を魔法器具として復活させたものであり、三十指がそれぞれ「星のたまごのかけら」を使い、自分に合った魔法を大地の記憶から呼び起こしたもの。呼び起こした者が死亡するとその魔法器具も崩壊してしまうが、コクマによると魔法が大地に還ることはない模様。
なお、メモリア城地下には、五大石の力により魔法器具の魔法構築の働きを阻害し、魔法を使えなくさせる結界発動機が存在する。
他に、「魔法」と言える程複雑な変換や構築は行わないが、魔力を単純に打撃力や破壊力へ変える武具(「ハートオブメモリア」や「通称『砕剣』」など)も存在する。
禁断五大魔(きんだんごたいま)
最強ランクとされる5つのマテリアル・パズルのこと。
ブライクブロイドの持つ“真紅虎龍牙”、舞響大天の持つ“ヘルキルデスベル”、クゥの持つ“マザー”、グリンの“ゴッドマシン”、ミカゼが継承した“命七乱月”がこれに当たる。
数ある魔法の中でもとりわけ制御が難しく、クゥ以外には完璧に使いこなせる者が存在しない。
メモリア魔法陣(メモリアまほうじん)
禁断魔法「命七乱月」の封印を解除、並びに継承者を決定するための武術大会。別名「禁断魔法命七乱月封印解除兼継承者選抜戦闘儀式」。
18人の魔法使い、もしくはそれに準ずる実力者が揃い、メモリア王が儀式を行うことで発動する。
出場者達が争い、勝ち進むことにより封印が解除されていき、優勝者に禁断魔法を使う資格が与えられる。
その名の通り対戦の組み合わせ表が魔法陣のような図形を描く。
主なルールは以下の通り。
  • 決勝を除き、1対1対1の3人で試合が行われる(決勝のみ1対1)。自分以外の相手の戦闘不能、試合放棄(降参)、死亡のいずれかで勝利となるが、そのために共謀するも漁夫の利を狙うも、また三つ巴で戦うも対戦者達の自由[8]
  • 全試合、禁断魔法が封印された小島を舞台に行われる(島全体が試合場)。武器等の持ち込み自由。
  • 試合は1日1回、正午から開始され、午前0時までの12時間が試合時間として与えられる[9]
  • 降参前の殺害は認められるが、降参した相手に危害を加えることは許されない。危害を加えた場合、勝者の資格を失う。
ドレス
魔法の応用の1つで、魔法によって生み出されたエネルギーや物質をその身に纏う技術。場合によって「ドレス化」や「ドレスタイプ」とも呼称される。作中では何人かの魔法使い達が使用しているが、単語自体の詳細な定義は不明。
吸収型
いくつかの魔法が分類されているもので、源となる魔力をそれが宿る媒介ごと体内へ取り込むことで、構築を行うタイプの魔法のこと。
吸収した際、肉体そのものが大きく変化(変質、変身)するのが共通の特徴。魔法の使用によって魔力(の媒介)を放出すると元の姿に戻る。
なお、「吸収型」以外の分類は、現在まで登場していない。

女神関連[編集]

女神の三十指(めがみのさんじゅっし)
女神を名乗るグリ・ムリ・アの配下たる30人の魔法使い。
元々高い魔力とマテリアル・パズルを操る素質を持った者達が、グリ・ムリ・アに魔法器具を渡され、配下となっている。ただし、グリ・ムリ・アの本当の目的を知っているものは少なく、特に指令がないときは、それぞれが好き勝手な活動をしている。
その仲間を増やす方法は、配下に加えたい者とって一番大切なものを奪いその心を空っぽにし(もしくは既に心が空っぽの人間に)、その心を埋めるように魔法の力を与えることにより支配するというのが基本。そのため、家族や友人などの「大切な者」の死をグリ・ムリ・アにつけ込まれ、忠誠を尽くす者も多い。
ただし、単にマテリアル・パズル目的で仲間になる者、女神に近づくために仲間になる者などもいる。素質がある者は誰でもスカウトしたため、全員が女神に忠実というわけではない。
また、三十指に魔法器具を与えることは、大地の力である「星のたまご」のかけらを消費し、さらに大地から魔法の記憶を引き出すことで、大地の分身たるデュデュマの力を削ぐという意味も持っている(誰かれ構わずスカウトしたのはそのため)。
彼らは純粋な戦闘力のみ[10]によって、S〜Cまでのランクに分けられている。最高であるSランクは五本の指のみで、その他の三十指はAランクが最高となる。
『ゼロクロイツ』において「女神の三十」という読みが同一の言葉も登場したが、関係は不明。
五本の指(ごほんのゆび)
女神の三十指の中でも最強の5人。他の三十指とは比較にならない実力を持ち(魔法を使わずとも並の三十指を超える強さを持っている)、不老不死である三大神器のような例外を除けば、人間の頂点に立つ存在。
“魔人”ジャンクーアを筆頭とする、“鬼人”ジール・ボーイ、“死神”ヨマ、“斬り裂き魔”コルクマリー(斬り裂きマリー)、“守護騎士”ナトラレーゼがこれに当たる。
彼らの魔法はあまりにも強力すぎるために完成させるのは容易ではないが、それゆえに完成させたときの力は凄まじく、同じ五本の指であるジール・ボーイですら、魔法を完成させたヨマと戦った際には全く太刀打ち出来なかったほどである。
三大神器(さんだいシンキ)
女神の三十指の上に立つ、と「設定された」3人。ブライクブロイド、舞響大天、そしてクゥのこと。それぞれが禁断五大魔と呼ばれるマテリアル・パズルでも最強の部類に入る魔法を所持している。
三人ともかつてのドーマローラの生き残りの者達で、一時的だがティトォ達と同様に不老不死である。

世界の伝承[編集]

『大魔王』デュデュマ(だいまおうデュデュマ) ※
伝説やおとぎ話において、大地の底から現れ、あらゆる文明の力も通じない力で世界を滅したと伝えられている存在。100余年前のドーマローラ国に実際に出現し、ドーマローラ消滅の一因となった。
伝説やおとぎ話では、行き過ぎた文明により大地を汚した人類へ裁きを加えるために現れたが、『女神』と魔法使い達によって倒されたとされる。
その正体は「星のたまご」を護るための、大地の分身にして防衛本能でもある『星の守護神』と言える存在であり、その活動も私利私欲のために「星のたまご」を手にした者から、たまごを再び大地へと回収するためのものである。その『守護神』が『大魔王』と呼ばれるようになった経緯は、『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』にて描かれている。
大地の分身であるデュデュマは「星のたまご」以上のエネルギーを秘めており、そのためグリ・ムリ・アは自らの野望のため「星のたまご」のみならずデュデュマの力をも我が手にしようと企んでいる。
『女神』(めがみ) ※
伝説やおとぎ話において、人間に魔法の力を与え、その魔法使い達を率いデュデュマを倒したと言われている存在。詳細は不明。
グリ・ムリ・アは伝説上のそれとはまったく関係ないが、女神を名乗ることでこの伝説の高尚さを利用し、三十指や人々の信頼を集めている。

地理[編集]

ミルネシア地方
序章、および第1章序盤の舞台。後述のアルカナ大陸の北に位置する。小さな島々で構成された辺境であり、作中の人物から「クソ田舎」「何一つ楽しい物がない」など散々な評価を下されている。
ミルホット村
準主人公、御風(ミカゼ)の住んでいた村。毒の胞子をばらまく巨大なキノコ「ヤマクイダケ」により危機に瀕していたが、村人達の力で解決。現在ではそれを観光の目玉にした「きのこ村」になってしまっている。
魔法使いの家
物語開始まで、ティトォ・アクア・プリセラが住んでいた家。荒野にそびえる絶壁の高台の上に建てられており、更に高台の上は深い森で、獰猛な獣も生息しているため、普通の人間は立ち入ることができない。かなりの高地であるにもかかわらず、気圧や生態系は低地と大差ない。加えて、感覚をおかしくする不思議な磁場で覆われており、天然の結界に包まれた土地となっている。この結界のため、アダラパタ達は何年もティトォ達を見つけ出せずにいた。
ミルホット村からはずっと東に位置しており、道のない荒れた土地を通らなければならないので、常人なら3ヶ月はかかる険しい道のりとなっている。
少し離れたところには町もあり、かつてはティトォ達も出入りしていた。御風の被せられた怪しいおめんを売っている店もここにある。
アルカナ大陸
第1章の主な舞台。6つの区に分かれているが、大陸全体で一つの国のようになっている。森林資源に恵まれており、人々は昔ながらの暮らしのまま、自然とともに生きている。
治安はアルカナ軍が管理している。建物などのほとんどが木でできているため、警察隊よりも消防隊に力が入れられている。
交通はチャケカバという巨大な動物に引っ張らせるチャケカバ車が主流。
リーブ港
アルカナ大陸の北に存在する港で、ミルネシア地方からアルカナ大陸に渡った場合、この港に到着する。船から下りてすぐのところにリュシカのパン屋があり、更にその近くにはリュシカの出身である孤児院「ムジナの穴」が存在する。
シェバ地方
アルカナ軍本部のある土地で、ジール・ボーイが特訓に使い、アクア達と闘った岩場もここに存在する。
パラディア空港
メモリア王国行きの便が出ている空港。シェバ地方の岩場から3日ほどの場所に存在する。
アクロア大陸
第2章の舞台であるメモリア王国の存在する大陸。アルカナ大陸の南に位置する。
メモリア王国
第2章の舞台であり、世界一の大国。アクロア大陸の東端に位置する。初代女王であるメモリア以来、代々の国王が生まれつきの魔法使いであることなどから、魔法王国とも呼ばれている。あらゆる文化・文明の中心であり、多くの人々にとってあこがれの国とされる。
大国であり、かつ現在でも魔法の技術などが残っていたため、グリ・ムリ・アもうかつに手を出すことができなかった。
を暗いものではなく、人の生きた証であり、記念碑のように扱う、という考えが根差しており、自分や家族の墓(文字の刻まれた小さな円錐や塔のような形)を、道や公園、建物の上や屋内など、どこにでもつくることができるという独特の風習が存在する。偉い人や金持ちは、より大きなものをより良い場所に作る。
メモリア城
メモリア王家の巨大な城であり、国同様世界一の城とされる。外側から見ることができるのは全体のほんの一部であり、その地下には何倍もの空間が隠されている。内部には多くの魔法道具や設備のほか、魔法器具の発動を封じる結界を張る装置も存在する。
マージ島
メモリア魔法陣の舞台となる島。メモリア城から少し離れた場所にあり、普段は立入禁止となっている。島の中央には巨大な墓が建っている[11]
自然の霊場で作られた天然結界の島であり、島の外とは気候も生態系も全く違う。
ドーマローラ国
ティトォ、アクア、プリセラの出身地である小さな島国。およそ100年前に、グリ・ムリ・アの野望が引き金となり消滅した。当時の航海技術では訪れることが難しかったため、他国との交流はほとんどなかった。漁業が盛んで、伝統芸能は飴細工。娯楽としては踊りがあった。
大地の奥深くに存在し、星のたまごを実らせる「星の樹」の根がたくさん生えていた。
イマリ国
三十指の一人、カイザートの出身地。かつてはドーマローラとも交流があった。
クリスタベース国
メモリア魔法陣出場者の一人、リゼルの出身地。作中では、雪に覆われた寒冷地帯のような描写がされている。
科学でマテリアル・パズルの力を再現する研究をしている「魔法科学研究所」が存在。
ウォーブール国
メモリア魔法陣出場者の一人、威塗(イド)の出身地。「石と鉄の国」と呼ばれる。内紛の耐えない国で、そのため兵器に関してはメモリアよりも進んでいる面がある。
ゴビ国
メモリア魔法陣出場者の一人、ヒルドゥマーロの出身地。話す際に「〜ナリ」「〜ドゥーブル」など語尾に必ずなにかをつける(語尾につける言葉は他の人とかぶってはいけない)のが礼儀という変わった習慣を持つ。
パキ島
第3章の最終決戦の舞台となった島。アトラム大陸という大陸の南西に位置する。正確な位置は不明だが、メモリアから旅立った一行は海竜グノキングを利用して18日[12]ほどの日数をかけてたどり着いている。
草木一本生えていない岩地ばかりで、中央部が擂鉢状になっている。

既刊一覧[編集]

序章 大地の片隅の3つのかけら[編集]

全3話。

第1章 大陸の魔法使い達[編集]

全40話。

第2章 眠れる城の王子様[編集]

全81話。

第3章 煌めきの少年[編集]

2009年6月現在、第3章のストーリーは『マテリアル・パズル 〜彩光少年〜』のタイトルで一部のみが発表されている(詳細は#第3章以降の構成についてを参照)。

彩光少年[編集]

全4話。単行本には『彩光少年』の前に連載された外伝も収録[13]

巻数は1巻から振りなおされているものの、カバー裏では「21」「22」と第2章の最終巻から続けて巻数が振られている。

第0章 ゼロクロイツ[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ このことについて作者の土塚は『清村くんと杉小路くんよ』単行本第1巻のコメントで「まるで3つの作品をやったかのような感じになる」と語っている。
  2. ^ 戦闘中でもコマの端に動物がいる、シリアスな場面でも唐突にギャグが入るといったシーンがちりばめられている。
  3. ^ 連載休止の翌2007年8月号にも、数ページだが外伝の予告漫画を掲載。
  4. ^ 『月刊少年ガンガン』2008年10月号より(『彩光少年』単行本1巻に収録)。
  5. ^ 作中で2つ以上の魔法を使用する者は非常に限られている。
  6. ^ 物語初期は、アクアの魔力を破壊エネルギーに変換、アメ玉に込めることで発現と説明されていた。
  7. ^ a b 魔法名・概要・使用者 全て『マテリアルパズル・ゼロクロイツ』作中での解説より(本作では未登場)。
  8. ^ このような変則的なルールにした理由について、作者は「誰が勝ってもおかしくないような形式にしたかった」とコメントしている。
  9. ^ 時間内に決着がつかなかった場合の処理は、作中でなかったため不明。
  10. ^ 魔法のレベルとは関係ない。
  11. ^ 封印が解除されるたびに墓は強い光を放ち、メモリア魔法陣終了時に崩壊する。
  12. ^ 『マテリアル・パズル』20巻の年表と『彩光少年』のパキ島上陸時の日付から算出。
  13. ^ ただし1本のみ『清村くんと杉小路くんろ』第2巻に収録。

関連項目[編集]