ペリスコープ (エレメカ)

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ペリスコープ
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 アーケード
PlayStation 2
発売元 セガ・エンタープライゼス(後のセガ・インタラクティブ
デザイナー デイヴィッド・ローゼン
人数 1人-3人
稼働時期 日本の旗 1966年
アメリカ合衆国の旗 1968年
欧州連合の旗 1967年
PS2: 2006年
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ペリスコープ』(Periscope)は、セガ・エンタープライゼス(後のセガ・インタラクティブ)が1966年に発売したアーケードゲーム[1]

本作は、日本娯楽物産(Service Games Japan)とローゼン・エンタープライゼス(Rosen Enterprises)が合併し、セガ・エンタープライゼス(SEGA Enterprises)に社名を変更した後、セガ・エンタープライゼスの名義で発売された初のゲーム。ゲームデザインはローゼン社長が手掛けた。 『SEGA AGES 2500 シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事』のおまけゲームとしてPS2に移植されている。

内容[編集]

筐体前面に設置された潜水艦の潜望鏡を覗き、横にスクロールする船に向かって魚雷を発射するシューティングゲーム[1]

一人プレイ用の小型筐体と、3人同時プレイ用の大型筐体がある。まだビデオゲーム時代ではないので、背景は書き割り、戦艦は模型であるが、システムの一部に電子部品を用いたエレメカで、サウンドボードが搭載されており、ソナーの音と魚雷の発射音が鳴る[1]。 本作発売の20年以上後にセガへ入社した吉本昌男は、同社の大崎誠との対談の中で、この仕組みについて、「筐体に内蔵されたばねを叩き、その音をマイクで拾い、アンプで増幅する」と推測している[2]

オランダのフェンローにあるAgraGames Coinop Museumが所蔵しているものが、2011年現在で世界で現存する唯一の筐体であり、それ以外には日本国内にも現存が確認されていない。国内で現存が確認されているセガの最古のゲームは、第2作となる『ライフルマン』(1967年、日本ゲーム博物館蔵)となる。

評価[編集]

日本で大ヒットし、発売の翌年の1967年には海外にも輸出され、海外でも大ヒットした。セガのゲームとしてのみならず、日本製ゲームとしても海外でヒットした初の作品であり、「セガのターニングポイントになった」と、セガのローゼン社長は後に回想している[3]

参照[編集]

  1. ^ a b c 開拓者たちの時代”. 一般社団法人日本アミューズメント産業協会. 2020年4月21日閲覧。
  2. ^ セガ60周年スペシャルインタビュー。伝説の筐体R360や『バーチャファイター』などアーケード開発者が開発秘話をたっぷり語る! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2022年5月28日閲覧。
  3. ^ 『Service Games: The Rise and Fall of SEGA: Enhanced Edition』、p.6