ヘストン JC.6

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ヘストン JC.6

ヘストン JC.6 "AOP A.2/45" (VL529)

ヘストン JC.6 "AOP A.2/45" (VL529)

ヘストン JC.6Heston JC.6)は、ヘストン・エアクラフト社により設計/制作された観測機("Air Observation Post":AOP)の試作機である。ヘストン・エアクラフト社は以前にヘストン フェニックスヘストン T.1/37ネイピア=ヘストン レーサーを製造していた。このJC.6は、ヘストン A.2/45ヘストン AOPという名称でも知られている。

開発[編集]

ヘストン JC.6は、イギリス陸軍向けの観測機を求める航空省要求仕様 A.2/45に応じて設計/製作された。ヘストン・エアクラフト社は2機の試作機を製作し、初号機のVL5291947年8月に初飛行を行ったが試作2号機がVL530は飛行することはなかった。

JC.6は、先端に垂直尾翼を備える水平尾翼で繋がった2本のブームを持つ全金属性の片持ち式単葉機であり、2本ブームの間の中央胴体の後部に備えるデ・ハビランド ジプシー・クイーン推進式プロペラを駆動していた。タンデム複座のコックピットは大型の透明キャノピーで覆われ、首車輪式降着装置、短距離離着陸(STOL)性能を持たせるため主翼にはスロットフラップを備えていた。評価試験中に競合機のオースター AOP6の方が高性能を示し、量産の発注を受けた。VL531VL532の2機分のシリアルナンバーがJC.6に与えられたが、製作はされなかった[1]

水上機型がSaro P.100としてサンダース・ロー社で設計されたが、製作はされなかった。

要目[編集]

(JC.6) Flight International, 2 Sep 1948[2]

  • 乗員:2名
  • 全長:10.36 m (34 ft 0 in)
  • 全幅:13.41 m (44 ft 0 in)
  • 全高:2.74 m (9 ft 0 in)
  • 翼面積:25.45 m2 (274 ft2)
  • 全備重量:1,383 kg (3,049 lb)
  • エンジン:デ・ハビランド ジプシー・クイーン 33、240 hp (179 kW)
  • 最大速度:202 km/h (125 mph)
  • 航続距離:1,200 km (745 miles)

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Lewis, Peter (November 1972). Air Pictorial. UK: Seymour Press Ltd. p. 441. 
  2. ^ Flight International, 2 September 1948
  3. ^ "Production for the CS. Air Force" Flight 11 November 1948 p563

出典[編集]

外部リンク[編集]