フッ化スカンジウム(III)

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フッ化スカンジウム(III)
識別情報
CAS登録番号 13709-47-2
PubChem 83678
RTECS番号 VQ8930000
特性
化学式 ScF3
モル質量 101.95112 g/mol
外観 白色粉末
密度 2.53 g/cm3
融点

1552 °C[1]

沸点

1607 °C[1]

構造
結晶構造 菱面体晶
空間群 hR12, No. 155
危険性
関連する物質
関連物質 塩化スカンジウム(III)
硝酸スカンジウム(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フッ化スカンジウム(III)(scandium(III) fluoride)は、組成式がScF3無機化合物である。には僅かしか溶解しないが、フッ化物イオンが過剰量のときはScF63−を形成する[1]。ScF3スカンジウムフッ素を反応させることで合成することが可能である[2]。また、高温条件下でのSc2O3フッ化水素アンモニウムの反応によってスカンジウム鉱物のソートベイタイトから抽出することもできる[3]

Sc2O3 + NH4HF2 → 2ScF3 + 6NH4F + 3H2O

上記反応の生成物を高温条件下で金属カルシウムと反応させることによりフッ化スカンジウムは金属に還元されるが、このフッ化スカンジウム混合物には通常幾種類かの金属フッ化物が含まれ生成した金属の純度が低いため、利用可能なスカンジウム金属とするにはさらなる精製を要する[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Egon Wiberg, Arnold Frederick Holleman (2001) Inorganic Chemistry, Elsevier ISBN 0123526515
  2. ^ S.A.Cotton, Scandium, Yttrium and the Lanthanides:Inorganic and Coordination Chemistry, Encyclopedia of Inorganic Chemistry, 1994, John Wiley & Sons, ISBN 0471936200
  3. ^ a b Pradyot Patnaik, 2003, Handbook of Inorganic Chemicals, McGraw-Hill Professional, ISBN 0070494398