フィロセラス亜目

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フィロセラス亜目
地質時代
前期三畳紀 - 後期白亜紀
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 頭足綱 Cephalopoda
亜綱 : アンモナイト亜綱 Ammonoidea
亜目 : フィロセラス亜目 Ancyloceratina
  • Phylloceratidae
  • Discophyllitidae
  • Juraphyllitidae
  • Ussuritidae

フィロセラス亜目(フィロセラスあもく)は、前期三畳紀から後期白亜紀にかけて生息したアンモナイト亜目。フィロセラス亜目の殻は一般に滑らかで、大小の臍孔(へそ)があり、縫合線は複雑である。縫合線は葉のような葉状の鞍部があり、小葉は棘のような突出部がある[1]

系統発生[編集]

フィロセラス亜目は前期三畳紀に、セラタイト目英語版デイノケラス科英語版から派生した可能性が最も高い。 デイノケラス科の祖先はウッスリテス科と考えられている。Ussuritidaeは前期三畳紀に生息したもののジュラ紀までに絶滅しており、後期三畳紀のDiscophyllitidaeの起源にもなった。

フィロセラス亜目からはフィロケラス科英語版を通じてLytoceratinaが出現し、このグループから後期ジュラ紀にプシロセラス上科英語版、前期白亜紀にデスモセラス上科が出現した。

脚注[編集]

  1. ^ Treatise on Invertebrate Paleontology Part L Mollusca 4, Ammonoidea, 1957