ファーテフ313

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファーテフ313
فاتح ۳۱۳
種類 短距離弾道ミサイル
原開発国 イランの旗 イラン
運用史
配備期間 2015年 -
関連戦争・紛争 2020年1月のイランによる在イラク米軍基地攻撃
諸元
最大射程 500km[1]

エンジン 固体燃料ロケット
テンプレートを表示

ファーテフ313ペルシア語: فاتح ۳۱۳‎、ラテン転写表記:Fateh 313、長音符を省いたファテフ313とも)は、固体燃料を用いたイラン短距離弾道ミサイル(射程500km)[1]。ファーテフは「征服者」を意味する[2]

2015年8月22日の公開時にはファーテフシリーズの最新版と位置付けられ、軽量化、高性能化を果たした国産の改良型とされた[1][3]。旧型のファーテフ110の改良版とみなされている[4]

2020年1月のイランによる在イラク米軍基地攻撃では、ケルマーンシャー州からイラクへ向けて用いられた[5]。これがファーテフ313の初使用とされている[6]

出典[編集]

  1. ^ a b c Fateh 313‘ missile uncovered”. イラン大統領府 (2015年8月22日). 2020年1月12日閲覧。
  2. ^ イラン、二基の新型ミサイル実験を実施:国防相「長距離対空防衛兵器の生産を計画」”. Jam-e-jam (2010年8月18日). 2020年1月12日閲覧。東京外国語大学
  3. ^ Iran Unveils New Missile with Pinpoint Accuracy (+Photos)”. タスニム通信 (2015年8月22日). 2020年1月12日閲覧。
  4. ^ 例:Kyle Mizokami (2020年1月8日). “Did Iran Intentionally Avoid Killing U.S. Soldiers in Last Night's Missile Attack?”. ポピュラーメカニクス. 2020年1月12日閲覧。
  5. ^ イラン、米に報復攻撃 イラク駐留基地などにミサイル10発以上”. 中日新聞 (2020年1月8日). 2020年1月12日閲覧。
  6. ^ Exclusive: US Base in Iraq Hit by Iranian Fragmentation Missiles”. タスニム通信 (2020年1月8日). 2020年1月12日閲覧。