ビリー (犬種)

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ビリー(英:Billy)とは、フランス原産のセントハウンド犬種である。犬種名は作出された場所であるフランスのビリー城にちなんでつけられた。

歴史[編集]

1877年に作出が開始され、1914年に完成した古めの犬種である。ビリー城の城主は狩猟が好きで、多くのセントハウンドを所持していた。それは同国原産のラリュモンタンブッフセリといういずれも貴族が作り出した3つの犬種のパックで、城主はその中でもラリュを最も気に入っていて多く所有していた。ラリュは友好的な性格で協調性に富み、オオカミさえも狩る事が出来る力を持つ犬種であった。そのため、ラリュを使って更に有能な犬種を作りたいと考えた城主はラリュを基礎犬としてセリとモンタンブッフを交配させて改良を加えることによってこのビリーは作出された。

ビリーは先祖の3犬種と同じく、パックでノロジカイノシシを狩るためのセントハウンドとして使われた。ラリュの血は力強さと協調性を、セリとモンタンブッフはスピードと体力を受け継いでいて、獲物のにおいを追跡するだけでなく、パックで協力して戦って噛み止めを行ったりして倒すことも出来るように改良された。

有能で容姿も整っている事から地元でも評判を得たビリーではあったが、作出者(城主)が高齢になり狩猟が出来なくなるとパックは解体され、犬たちは ばら売りにされてフランス中に散ってしまった。更に、第二次世界大戦の影響により数は激減し、戦後生き残ったビリーは2頭しかいなかった。しかし、この事実を知った作出者の息子がこの2頭を入手し、厳選されたポルスレーヌハーリア、近縁種のシャンブレーなどのセントハウンド犬種の血を加える事によって犬種の再生を行った。この試みは成功し、1970年代には再びセントハウンドとして使役されるまでになった。その後FCIに公認されて原産国外にも知られるようになったが、現在でも数は少なくほとんどはフランスの田舎 で猟犬として使われている。原産国以外ではごくまれにショードッグとして飼育されているもの以外見る事が出来ず、ペットとして飼育されているものは非常に少ない。

特徴[編集]

ボディは引き締まっていて胸は狭く、体の横面は平面的であるといわれている。胴長だがマズルと脚も長い。垂れ耳、サーベル形の垂れ尾でコートはなめらかなスムースコート、毛色はホワイト、ホワイト・アンド・レモン、ホワイト・アンド・カフェオレ。セントハウンドのため嗅覚と持久力が優れているが、力もそれに負け劣らず強い。体高雄60~70cm、雌58~62cmの大型犬で、性格は忠実で友好的、団結力に富むが、その一方でセントハウンド以外のタイプの犬に対しては警戒心を持つと言われている。運動量はとても多いため、集合住宅での飼育は不可能である。

参考[編集]

『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]