ハタンポ科

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ハタンポ科
Glassfish.jpg
キンメモドキ Parapriacanthus ransonneti
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: ハタンポ科 Pempheridae
英名
Sweepers
下位分類
本文参照

ハタンポ科学名Pempheridae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。キンメモドキツマグロハタンポなど、沿岸性の底生魚を中心に2属26種が記載される[1]

分布・生態[編集]

ハタンポ科はインド洋太平洋および西部大西洋に分布する海水魚のグループで、一部は汽水域にも進出する[1]。温暖な海の沿岸で生活する種類が多く、浅所の岩礁が主な住みかとなっている[2]

ハタンポ類は一般に夜行性で、昼間は岩陰などで大きな群れを作りながら休んでいる[2]。摂餌は夜間に行われ、動物プランクトンを主に捕食する[3]

形態[編集]

リュウキュウハタンポPempheris oualensis)。高い体高と大きな眼、基底の長い臀鰭が本科魚類の特徴である

ハタンポ科の魚類は著しく側扁した、左右に平たい体型をもつ[1]。全長は最大でも30cm程度と小型だが、腹部はやや突き出しており体高は高い[1]。眼は大きく脂瞼を欠き、上顎の後端は眼の中心を超えない[1]キンメモドキなど一部の種類は発光器をもち、発光バクテリアを介した共生発光を行う[1]

背鰭は1つで体のほぼ中心に位置し、4-7本の棘条と7-12本の軟条で構成される[1]。臀鰭の丈は低いが基底は長く、2-3棘17-45軟条からなる[1]側線は尾鰭に達し、側線鱗は40-82枚[1]。鰓耙は長く、25-31本[1]。前眼窩骨は滑らかで、椎骨は25個[1]

ハタンポ属の1種(Pempheris poeyi)のみ浮き袋を欠く[1]。本科魚類の浮き袋は脊椎と複合体を形成するほか、鰓弓の構造にも特徴がある[1]。同様の形態は近縁のアオバダイ科にも認められ、両グループの密接な関係を示唆する形質と考えられている[1]

分類[編集]

ハタンポ科にはNelson(2006)の体系において2属26種が認められている[1]。2属(キンメモドキ属とハタンポ属)の区別は、主として体高および全体的な体の大きさに基づいている[2]。キンメモドキ属の分類には異論があり、有効種として認める範囲は研究者によって2-5種までの開きがある[3]

キンメモドキ(Parapriacanthus ransonneti)。日本では定置網などで漁獲され、食用魚として利用される[2]
ハタンポ属の1種(Pempheris schomburgkii)。ハタンポ類は物陰で群れる姿がしばしば観察される
  • キンメモドキ属 Parapriacanthus
    • キンメモドキ Parapriacanthus ransonneti
    • Parapriacanthus dispar
    • Parapriacanthus elongatus
    • Parapriacanthus marei
  • ハタンポ属 Pempheris
    • ツマグロハタンポ Pempheris japonica
    • ミエハタンポ Pempheris nyctereutes
    • ミナミハタンポ Pempheris schwenkii
    • リュウキュウハタンポ Pempheris oualensis
    • Pempheris adspersa
    • Pempheris adusta
    • Pempheris affinis
    • Pempheris analis
    • Pempheris compressa
    • Pempheris klunzingeri
    • Pempheris mangula
    • Pempheris molucca
    • Pempheris multiradiata
    • Pempheris ornata
    • Pempheris otaitensis
    • Pempheris poeyi
    • Pempheris rapa
    • Pempheris schomburgkii
    • Pempheris schreineri
    • Pempheris vanicolensis
    • Pempheris xanthoptera
    • Pempheris ypsilychnus

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『Fishes of the World Fourth Edition』 p.374
  2. ^ a b c d 『日本の海水魚』 pp.380-381
  3. ^ a b Pempheridae”. FishBase. 2010年8月7日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]