ノート:ブラッド・ソード

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

『ブラッド・ソード』の舞台である「レジェンド」の世界について[編集]

以前の記事では、「イギリス製テーブルトークRPGである『ドラゴン・ウォーリアーズ』(en:Dragon Warriors)も同名の「レジェンド」という世界を舞台とするが、この二つのレジェンドは完全な同一世界ではなく酷似したパラレルワールドであると扱われている」、「『ブラッド・ソード』とはパラレルワールドの関係にあたる『ドラゴン・ウォーリアーズ』のルールブックでは」と記されていましたが、出典となった製作者であるデイブ・モリスの言葉はあくまで、ブログ『Fabled Lands』の本文に添付された(いつでも削除や訂正が可能な)コメント欄の返信に過ぎず、どこまで公式的な発言であるか不明なうえに、そのコメントも「二つのレジェンドは完全な同一世界ではなく酷似したパラレルワールド」とまで言い切っていいような内容か不明確です。

それよりも、英語新装版第5巻の『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録として、書籍上に「The Blood sword saga takes place in the world of Legend, the setting for the Dragon Warriors role-playing game.The folloing is excerpted from the sixth Dragon Warriors books, The Lands of Legend.」と、「『ブラッド・ソード』の物語は、『ドラゴン・ウォーリアーズ』RPGのために設定したレジェンド世界を舞台としている」と明確に記され、その後に、『ドラゴン・ウォーリアーズ』第6巻にあたる『The Lands of Legend』と同一の文章が記されていることを重視すべきと考えます。

そこで、内容を一部改変し、出典を明らかにした上で、この二つのレジェンド世界は同一であることの説明を本文に記した上で、上記のブログ『Fabled Lands』のデイブ・モリスのコメント情報についても注釈において記す形にしています。

ご意見がありましたら、よろしくお願いします。--2400:4152:1:1800:A0A9:B801:BE9:2A87 2023年4月7日 (金) 22:14 (UTC)[返信]

  • 良い機会ですから二つの作品に関するモリスの発言をまとめてみましょうか。なおブログを出典としてどう扱うかについてはWikipedia:信頼できる情報源#自己公表された情報源に定められており、作品についての言及は「公表者自身についての記事内での自己公表された情報源」の扱いに準じる物と私は考えています。つまり「いつでも削除や訂正が可能」という点に限っては、少なくとも私は全く問題視していません。とは言え、他人に対する返答は除いておきましょうか。なお、以下に引用した発言はそのまま出典として使用できるものとは限りません。単に理解を深める目的で引いているものもあります。
  • まずモリスがしばしば使う real Legend という語について説明します。これはしばしば "real" Legend という形で引用符を付けて書かれるのですが……
  • Now, all of this is the way it works in “real” Legend – that’s my and Oliver’s Legend. (You did get that I put "real" in inverted commas, right?) You’ve bought the Dragon Warriors books, so your Legend is entirely up to you.(Believing in faerieより引用)
モリスは引用符を付けたことを強調していますが、これは文脈から考えれば皮肉の引用符を意味しています。日本語には訳しにくいのですが「本当の(笑)レジェンド世界」くらいになるでしょうか。モリスたちは「本当の」と呼ぶけれど、遊び手がこれに従う必要は無いよ、ということです。以後引用符付のrealは「本当の」と鍵括弧付きで訳します。
  • さて、DWとBSの世界観の違いに関するモリスの発言を整理しましょう。
  • Readers have noticed that the Blood Sword books are set in the Dragon Warriors world of Legend. ......But the interesting question is whether this even is the Dragon Warriors world or just something that looks a bit like it. In my Legend games you could go ten years and not meet a dragon, much less the World Serpent or an immortal like Hunguk the Pirate King. And there’s only one time we’ve had anything like orcs in Dragon Warriors, and that in a not-what-you-expected scenario by Steve Foster. The best way I can describe it is that if the real Legend is Arthur Conan Doyle’s Sherlock Holmes stories, the Blood Sword version is Guy Richie’s movies or a show like Penny Dreadful. No excuses here for that, mind you. Blood Sword was for a younger audience and it delivers a big bang whereas DW is all about the down beat. ......The best way I can describe it is that if the real Legend is Arthur Conan Doyle’s Sherlock Holmes stories, the Blood Sword version is Guy Richie’s movies or a show like Penny Dreadful. (Blood Sword redux: The Demon's Clawより引用)
一旦モリスはDWとBSの世界が同じ世界であるかのように書き始めるのですが、しばらく書き進めるとそれが完全に同じ物なのか、それとも似て非なるものなのか、多くの相違点を挙げつつ断言を避けるようになります。また、本当のレジェンド世界がコナン・ドイル本人によるシャーロック・ホームズなら、ブラッドソードはガイリッチーの映画版ホームズや、ペニー・ドレッドフルのようなテレビ番組だとも述べています。(ペニー・ドレッドフルにはホームズが出てこないので、これを挙げたのはおそらくはモリスの勘違いだと思います)
  • "I'm frequently asked about the connection between Dragon Warriors and Blood Sword. They share the same setting, certainly, but I'm not sure I'd class most of Blood Sword as "canonical" Legend. If DW is Robin of Sherwood, which is a pretty apposite comparison, then Blood Sword is the BBC's 2006 show Robin Hood. Or if DW is The Shield, maybe Blood Sword is The Rockford Files . (Both shows I like, incidentally.) On that axis, The Walls of Spyte was Police Squad! -- sorry, there I go again. Anyway, the new edition of the book dispenses with the more knockabout comedy elements (what we used to call "silly dungeon" tone) so maybe it's time to let that go." ......On the plus side, I did get to explore the Ta'ashim lands and faith in these books, and that part of Blood Sword -- that is, everything that happens in the muck and mire of the cities of Outremer and the Middle East -- is definitely canonical Legend. ......Overall, if I'd known the Blood Sword books would still be read today by thirty- and forty-somethings, I’d have been bolder about dispensing with the orcs, goblins and dungeon trappings and made it more like "real" Legend.(Blood Sword redux: The Walls of Spyteより引用)
設定は共通しているけど、BS(の描写)の大部分は「カノン的」なレジェンド世界ではない、という趣旨。ここでの「カノン」は一種のスラングで、シャーロック・ホームズでは「正典」(ドイル本人が書いた作品)、スターウォーズでは「正史」(公式作品の中でもとりわけ強く公式として扱われるもの)という意味で使われている言葉です。後者の方が近いでしょうか。さてなぜ「大部分」と断りが付いているかと言うとBSの中でも中東関連の描写は「カノン的」であると位置づけているからです。また、読者が大人になってもまだBSを読んでくれている事が(執筆当時)分かっていたら、オークやゴブリン、ダンジョンの罠といった要素を削いで、「本当の」レジェンドにもっと近いものとしていただろう、ともしています。この「『本当の』レジェンド」からはDWの世界観をまとめたファンサイトにリンクが張っているため、DWのレジェンドこそが「本当の」レジェンドであるようです。さて、なぜオークやゴブリンといったモンスターを排したかったというとおそらくは……
  • “In Legend, faerie creatures are as amoral as cats and as heartless as children. A goblin in the rafters can spoil a whole night’s sleep, while a troll under the bridge ahead is reason to change your travel plans. And these creatures are rare. Walking into a tavern in Legend and finding an elf at the bar would be like strolling into your real-life local and seeing a polar bear.(Another look at Dragon Warriorsより引用)
  • In my Legend games you could go ten years and not meet a dragon, much less the World Serpent or an immortal like Hunguk the Pirate King. And there’s only one time we’ve had anything like orcs in Dragon Warriors, and that in a not-what-you-expected scenario by Steve Foster.(Blood Sword redux: The Demon's Clawより引用)
レジェンド世界では、ファンタジーにつきもののこうした生物との遭遇は稀であるとされるからです。
  • In the world of Legend there’s no way the story could follow what happened to Joseph’s soul after that – not least because Legend is based on medieval Christian belief, and for all I or anyone else knows there is no afterlife until the physical resurrection of all the faithful dead on the Day of Judgment. Beyond that, like Lovecraft, I prefer to keep the truth unutterable.(The sleep of the swordより引用)
レジェンドは「死後の世界」が存在するか否かを明示しません。これはBS#4と矛盾します。これも、BSがカノン的でない根拠の一つとなるでしょう。
  • More Blood Sword stuff, and this one's really for the diehards. It's Oliver's map of the chasm known as 'the Cauldron' that surrounds the ruined city of Spyte. For the purposes of the gamebook, the Cauldron was only a few hundred yards across - a bit of licence, that, as in Legend it's actually several miles across, and that's one of the reasons I don't consider the Blood Sword books quite canonical.
スパイトを取り囲む〈コルドロン〉の直径は、BSとDWで約20倍もの差があります。これはモリスがBSをカノン的とは全く見なさない理由の一つであるそうです。
  • さて長くなりましたが、ここまで述べた話を記事に反映させろと意図している訳ではありません。(むしろ、Wikipedia:スタイルマニュアル/フィクション関連#現実世界の観点に立って記述するを考慮するなら、作中の設定を過剰に書き込むスタイルはwikipediaの領分ではないのです。)BSとDWの違いに関する作者の意図を理解した上で、穏当な書き方を探るべきという話をしています。私が書いた「パラレルワールド」という記述は確かに筆が滑った感がありますが、断りなしに「同じ世界」と断言できるようなものではないということは合意できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。--おいしい豚肉会話2023年4月8日 (土) 18:18 (UTC)[返信]

おいしい豚肉様。詳細かつ丁寧な説明、ありがとうございました。

確かに、「断りなしに「同じ世界」と断言できるようなものではないということは合意できるのではない」ということは理解できました。「(キャラクターの世界線は共有していないにせよ)完全な同一世界」と言い切るのは、語弊があると私も感じます。

私は(コメント欄の引用は注釈程度にとどめるべきと思いますが)、ブログの発表も公式なものとみなしてよいと思いますし、引用されていた「Believing in faerie」、「Blood Sword redux: The Demon's Claw」は『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録として収録されています。

ただ、私としては、今後、『ドラゴンウォーリアーズ』の『The Lands of Legend』などを使って、今後、この記事を補足説明しようと考えています。二つの「レジェンド世界」は完全には同一ではないではないにせよ、『ブラッド・ソード』は『The Lands of Legend』において設定された世界観を踏まえて、創作されたようです。『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録になっている部分は、実際にあわせて読んで楽しめるような構想もあるでしょう。

また、『ドラゴンウォーリアーズ』の設定を読まなければ、オートマトンやワドウォスなど理解しにくい存在も登場しています。完全なパラレルワールドとみなすと、『ドラゴンウォーリアーズ』の設定のみを引用した説明を行うことは難しくなります。

そこで、提案としては、二つありまして、

  • 一つ目は、二つの「レジェンド世界」の関係については、そういった内容を踏まえて、現在の『ブラッド・ソード』記事の「世界観」の部分を、おいしい豚肉様の方で作り変えていただきたいと思います。その上で、私の方が意見があれば、(先に改変するのではなく)提案する形でこのノートで意見を述べたいと思います。
  • 二つ目は、今後の編集としては、『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録となっている部分のみは、特に矛盾する部分はなさそうですので、現在の『ブラッド・ソード』とまぜあわせて、記事として含める(出典の注釈は文の最後にまとめて書く)形にしたいです。ただし、それ以外の『ドラゴンウォーリアーズ』の作品や設定からの引用は、『ブラッド・ソード』の記事部分に含める時は、出典を明らかにした上で記述にしたいということです(「『ドラゴンウォーリアーズ』の設定によると~」など、先に明記する形です)。

よろしければ、私の提案をご検討いただき、できれば合意いただいた上で、今後の私の編集方針にしたいと思います。--2400:4152:1:1800:E09D:2D3C:C8C:A2E2 2023年4月14日 (金) 23:27 (UTC)[返信]

前回、ご提案させていただいたことで、1か月ほどしてお返事はいただけていないので、二つ目の提案である

>二つ目は、今後の編集としては、『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録となっている部分のみは、特に矛盾する部分はなさそうですので、現在の『ブラッド・ソード』とまぜあわせて、記事として含める(出典の注釈は文の最後にまとめて書く)形にしたいです。ただし、それ以外の『ドラゴンウォーリアーズ』の作品や設定からの引用は、『ブラッド・ソード』の記事部分に含める時は、出典を明らかにした上で記述にしたいということです(「『ドラゴンウォーリアーズ』の設定によると~」など、先に明記する形です)。

については、特にwikipediaの編集方針と異ならず、問題ないと思いますので、反対はされなかったと考えさせていただいて、この方針で編集を続けたいと思います。

また、「世界観」については現在すぐに編集する予定はありませんので、引き続き、ご検討願えたらと考えています。

よろしくお願いします。--2400:4152:1:1800:A0AF:33:6BCE:CC8D 2023年5月13日 (土) 22:37 (UTC)[返信]

  • あ、すみません チェックしていませんでした。新しく節を作るのも何なのでついでにここに書きますが"Karunaz Ustad Husain"のHusainは通例フセインと訳すのではないでしょうか(サダム・フセインなど)。私は、未訳分の固有名詞類には積極的に訳を当てることをしないスタイルなので強いて当てるのなら、と言う話ですが。(まあこのキャラクターは父親のハサンとは違い明確なモチーフがある訳ではない、モリスの友人が使っていたプレイヤーキャラクターを借用したものなのでどうでもいいと言えばどうでもいいんですが...)--おいしい豚肉会話2023年6月11日 (日) 07:10 (UTC)[返信]

"Karunaz Ustad Husain"の読みについては、私が編集した分ではないため、そのままにしていただけですが、ご指摘ありましたので、下で説明した通り、私の編集にともなって改変しました。

読みの表記については元々、ザラとカルナズについては、以前の記事から未訳分に表記がされておりました。それに対する統一性と、日本語記事であることの読者への可読性も考慮して、固有名詞についてはできるだけ英語のスペルも併記するともに、「Wikipedia:検証可能性」を重視し、「Wikipedia:出典を明記する」ことで、未訳分も出典のパラグラフ等も積極性に注釈に記載する形で対応しておりますので、ご理解お願いします。

未訳分の日本語表記については、ご指摘いただいたアルゴスのように、より適切な訳が存在した場合、修正していただければいいと考えております。

以前提案した『The Walls of Spyte(2019)』巻末の付録の反映は、できるだけ出典が分かるようにし、文章は余りまぜこまない形にして、今後も編集を続けるつもりですので、こちらもご理解をお願いします。--2400:4152:1:1800:7914:BF0D:A054:C91D 2023年6月16日 (金) 23:12 (UTC)[返信]

「世界観」について、こちらの方で出典を明らかにした上で編集させていただいています。今後も引き続き、編集して加筆しようと思っていますので、ご指摘ありましたら、よろしくお願いします。--Mamme会話2023年11月24日 (金) 22:31 (UTC)[返信]

「マギ派」である「Magician Sect」と真のマグスの使徒「Disciples of the Magi」について[編集]

以前の記事では、ザラや「真のマグス」の使徒たちを「マギ派」とされていましたが、3巻に登場するオパラールの「マギ派」は「Magician Sect」であり、5巻に登場するマグスの使徒たちは、「Disciples of the Magi」であるため、同一集団である確証はありませんので、ザラや「真のマグス」の使徒たちを「マギ派」とする表現は改変しています。ご意見ありましたら、よろしくお願いします。--2400:4152:1:1800:7914:BF0D:A054:C91D 2023年6月16日 (金) 23:07 (UTC)[返信]

カルナズの表記について[編集]

以前の記事では、カルナズ(原文:Karunaz Ustad Husein)の名の表記について、「カルナズ・ウスタッド・ハセイン」とされていましたが、「Husein」については、サダム・フセインなど日本では「フセイン」と発音するのが一般的であるため、「カルナズ・ウスタッド・フセイン」と改変しています。ご意見ありましたら、よろしくお願いします。--2400:4152:1:1800:7914:BF0D:A054:C91D 2023年6月16日 (金) 23:07 (UTC)[返信]

「レジェンド」の国家のモデルの記載について[編集]

レジェンドにある国家のモデルとなった歴史上の国家についても記載しています。公式ではその歴史上の国家について、デイブ・モリス氏らは明言しているわけではありませんが、レジェンドは『ドラゴン・ウォーリアーズ』において、「基本的にヨーロッパの中世にならっているため、世界観もその時代のものが援用されている」、「ヨーロッパの暗黒時代末期から中世の雰囲気を強くもってはいる」と明言しています。しかし、日本人には、西洋の歴史や中東の歴史は身近ではなく、かなり調べないとそのモデルとなったであろう国家は分かりづらいです。そのため調べたり、想起したりすることを簡便にするために、そのモデルとなったと考えられる国家について「酷似」や「類似」などという表現を使って記載しています。ご意見ありましたら、よろしくお願いします。--Mamme会話2023年11月24日 (金) 22:33 (UTC)[返信]