ニコラ=シャルル・ガブリエル・サンソン

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ニコラ=シャルル・ガブリエル・サンソン(フランス語:Nicolas Charles Gabriel Sanson、1721年 - 1795年)は、フランス死刑執行人である。

人物[編集]

シャルル・サンソンの次男として生まれ、父の助手を経てランスの処刑人に就任した。シャルル=ジャン・バチスト・サンソンの弟であり、サンソン家の1人である。

ランスの死刑執行人であり、「王宮及びフランス大裁判所の判決及び宣告の執行者」(Exécuteur des Sentences et jugements de l'Hôtel du Roi et Grande Prévôté de France)であった。

「王宮及びフランス大裁判所の判決及び宣告の執行者」という役職はこの当時はすでに肩書きだけの物になっており、実際に王宮裁判所から判決が出されることはなくなっていた。しかし給料だけは支払われていたと言う。フランス革命で廃止になったため、息子のジャン=ルイが最後の継承者となっている。

ロベール=フランソワ・ダミアン八つ裂きの刑を当時18歳だった甥シャルル=アンリ・サンソンに執行させるために、補佐という名目で実務を取り仕切った。八つ裂きの刑のあまりの衝撃に耐えられず、息子のジャン=ルイに職を譲って引退した。