トレース (バンド)

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トレース
Trace
トレース(1974年)左から、ヤープ・ヴァン・エイク、ピエール・ヴァン・ダー・リンデン、リック・ヴァン・ダー・リンデン
基本情報
出身地 オランダの旗 オランダ ハールレム
ジャンル プログレッシブ・ロック
インストゥルメンタル・ロック
活動期間 1974年 - 1978年
旧メンバー ヤープ・ヴァン・エイク
ピエール・ヴァン・ダー・リンデン
リック・ヴァン・ダー・リンデン

トレースTrace)は、エクセプション (Ekseption)を脱退した後、1974年にリック・ヴァン・ダー・リンデンによって結成されたオランダのプログレッシブ・ロック・トリオである。彼らは、エクセプションに戻る前に、3枚のアルバムをリリースした[1]

略歴[編集]

1973年、『Trinity』というタイトルのアルバムをリリースした後、エクセプションの他のメンバーは、リック・ヴァン・ダー・リンデンにバンドを脱退するように頼んだ。当時、エクセプションはかなり有名だったため、彼らのレコード会社であるフィリップスは、ヴァン・ダー・リンデンに新しいバンドを見つける機会を与えた。

1974年1月、ヴァン・ダー・リンデンは、以前にエクセプションでドラムを演奏していたピーター・ド・レーウェとリハーサルを始めた。ヴァン・ダー・リンデンはド・レーウェをスキル不足だと考えていたため、早々にペアは再び分裂した。2月になると、ド・レーウェは、1973年10月にフォーカスを脱退していたピエール・ヴァン・ダー・リンデン[注釈 1][2]に交代した。トリオを完成させるため、リックは、オランダ最高のベース奏者の一人と考えられていた独学のミュージシャン、ヤープ・ヴァン・エイクにバンドへ参加するよう頼んだ。元々は(スーパーグループのステータスを強調するためにクリームフラッシュといった名前の伝統に沿い)エース (Ace)というバンド名だったが、イギリスのバンドがすでにその名前を商標登録していることがわかり、名前をトレースに変更しなければならなかった[3]

1974年5月、トリオは最初のシングルであるディジー・ガレスピーの「Tabu」のプログレッシブ・ロック版を録音し、裏面にオリジナルの「Progress」を収録して、1974年7月にリリースした。1974年9月9日には、グループと同名のファースト・アルバム(邦題『トレースの魔術』)をリリース。セカンド・アルバム『鳥人王国』は1975年1月1日にリリースされ、後にマリリオンのドラマーとなるイアン・モズレイをフィーチャーしていた。3枚目のアルバム『ホワイト・レディース』は1976年にリリースされ、リック・ヴァン・ダー・リンデンはトランペッターのレイン・ヴァン・デン・ブロークを除くエクセプションの元メンバー全員によりサポートされた。1978年にヴァン・デン・ブロークが再びグループに加わると、再びエクセプションとして活動するようになった。

メンバー[編集]

  • リック・ヴァン・ダー・リンデン (Rick van der Linden) - キーボード
  • ヤープ・ヴァン・エイク (Jaap van Eik) - ギター ※1st-2ndアルバム
  • ピエール・ヴァン・ダー・リンデン (Pierre van der Linden) - ドラム ※1stアルバム
  • イアン・モズレイ (Ian Mosley) - ドラム ※2ndアルバム
  • ダリル・ウェイ (Darryl Way) - ヴァイオリン ※2ndアルバム
  • コーエン・フードマン (Coen Hoedeman) - おもちゃのサル ※2ndアルバム
  • Cor Dekker - ベース ※3rdアルバム
  • Peter de Leeuwe - ドラム、ギター ※3rdアルバム
  • Dick Remelink - サックス、フルート ※3rdアルバム
  • Hans Jacobse - キーボード ※3rdアルバム
  • Hetty Smit - ボーカル ※3rdアルバム
  • Harry Schäfer - ナレーター ※3rdアルバム
  • The Benny Behr Strings ※Job Maarse指揮。3rdアルバム

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『トレースの魔術』 - Trace (1974年)
  • 『鳥人王国』 - Birds (1975年)
  • 『ホワイト・レディース』 - The White Ladies (1976年) ※Rick Van Der Linden and Trace名義

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ TRACE discography (top albums), MP3, videos and reviews”. Progarchives.com. 2014年7月22日閲覧。
  2. ^ Johnson (2015), p. 108.
  3. ^ TRACE”. Alexgitlin.com. 2014年7月22日閲覧。

注釈[編集]

  1. ^ ピエール・ファン・デル・リンデンと表記されることもある。ピエールとリックには血縁関係はない。

参考文献[編集]

  • Johnson, Peet (2015), Hocus Pocus: The Strife and Times of Rock's Dutch Masters, Tweed Press, ISBN 978-0-646-59727-0 

外部リンク[編集]