トルースタイト

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トルースタイト(troostite)は、の組織の一種であり、マルテンサイトを約400℃まで焼き戻しすることにより得られる微細な組織である。名称は発見したフランスのトルース(L. J. Troost)に由来する[1]

マルテンサイトに比べるとやや軟らかく(ビッカース硬度 約 400 HV)、靱性に優れるが、腐食されやすいという欠点を有する。フランスのルイ・トルースト (Louis Joseph Troost, 1825–1911) によって発見された。現在ではあまり使用されないが、マルテンサイトの地からセメンタイトの粒が吐き出されたような組織なので、日本の冶金学者本多光太郎による吐粒洲(トルース)という漢字当て字がある[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 大和久重雄 『熱処理のおはなし』 日本規格協会、2006年、訂正版、57頁。ISBN 4-542-90108-4

関連項目[編集]