デッケル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デッケル(de:Friedrich Deckel AG)は、レンズシャッターを製造していたドイツ、ミュンヘンのメーカーで、1903年に設立された。
空気抵抗を利用したコンパウンド(Compound)、高級レンズシャッターの代名詞ともいえる、 コンパー(Compur)、コンパーラピッド(Compur Rapid)、シンクロコンパー(Synchro Compur)などで知られる。他社のシャッターを採用したカメラであっても、「コンパータイプのシャッターを採用」などといったコピーが付けられるほどだった。
また、交換レンズをカメラメーカーの枠を越えて共通とした、いわゆるデッケルマウントを開発し、カメラメーカーに提供した。自動絞り機構も搭載しているため、一眼レフカメラにも対応していた。これを採用したメーカーはドイツコダックやフォクトレンダー、バルダなど多岐に渡ったが、自社を識別するためのピンを付けるなどしたため、互換性は失われてしまった。ユーザに取っては何らメリットのないマウントと化したわけだが、デッケルにすれば、コンパーが採用され、製造も効率化されたのだから、目的は概ね達成できたといえなくもない。

