チャドル・ナムゲル

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チャドル・ナムゲル(Chakdor Namgyal, 1686年 - 1717年)は、インドシッキム王国ナムゲル朝)の第3代君主(在位:1700年 - 1717年)。

生涯[編集]

1686年、父王テンスン・ナムゲルの死により、王位を継承した[1][2]

その治世、父王のブータン人の妃から生まれた王女が王位継承権を主張し、ブータンが介入し、その軍勢がシッキム王国に侵入した[2]

チャドルはブータンの攻勢に耐え切れず、チベットに亡命した。だが、庇護者ダライ・ラマ6世が死亡したため、ブータンに屈服し、ブータン軍は撤退した。この間、ブータン人が多数入植したカリンポン地方はシッキム領土に戻ることはなかった[3]

1717年、チャドルは死亡し、息子のギュルメ・ナムゲルが王位を継承した[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b Sikkim 2
  2. ^ a b 小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.379
  3. ^ 小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.380

参考文献[編集]

  • 小谷汪之『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』山川出版社、2007年。 

関連項目[編集]