ズメウ

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ズメウ(Zmeu)とは主に、ルーマニアギリシャなどの東欧民話に出てくるドラゴンまたはドラゴン風の龍人(竜人)である。

説明[編集]

ルーマニアでは普通のドラゴンもズメウと呼ばれる。 一方、ルーマニアには別の側面を持つズメウ達もいる。それは幽霊や吸血鬼のような存在である。長い炎のような姿だが家に入ると人間に化ける。トランシルヴァニアでは若い少女の姿をしながら羊飼いを誘惑して羊もろとも性交をするという。貞操を守るためにはにんにくとクサノオウと蜜蝋を混ぜたものが有効とされ、ルーマニアの吸血鬼伝承と混在している。[1]

ズメウは黄金の林檎を盗んできた説話もあり、勇者に退治されるという。[2]

ギリシャのズメウは愚か者の大食で40人もの兄弟を持つ。姿は醜くオーガのようであり、ときおり女性を誘拐する山怪として登場する。[3]

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  1. ^ 「吸血鬼の事典」マシューバンソン著、松田和也訳、青土社,2004,p204.より。
  2. ^ 勇敢なPrâsleaと黄金の林檎 Prâslea the Brave and the Golden Applesより。
  3. ^ 「世界の民話4 東欧 Ⅰ」小沢俊夫・飯豊直男訳、ぎょうせい、1977,pp188-194.「ひげなしと竜人」より。

参考文献[編集]

  • 直野敦・住谷春也「ルーマニアの民話」恒文社1980,pp141-160.「勇士アゲラン」
  • 直野敦・住谷春也「ルーマニアの民話」恒文社1980,pp171-194.「勇士ペトレアとイレアナ」
  • 小沢俊夫・飯豊直男訳「世界の民話4 東欧 Ⅰ」ぎょうせい1977,pp188-194.「ひげなしと竜人」
  • マシューバンソン著、松田和也訳「吸血鬼の事典」青土社,2004.

関連項目[編集]