ジョヴァンニ・ダ・カッシャ

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ジョヴァンニ・ダ・カッシャGiovanni da Cascia, 活動時期:1340年頃 - 1350年頃)は、14世紀イタリアトレチェント音楽の初期の音楽家。イタリアに初めて多声音楽をもたらした作曲家の一人。

ミラノ僭主ルキーノ・ヴィスコンティの宮廷に出入りし、マギステル・ピエーロヤコポ・ダ・ボローニャとともに活動した。1350年頃、ヴェローナスカラ家のマスティーノ2世の宮廷において、ヤコポ・ダ・ボローニャと音楽を競い合ったという記述が残されている。 ジョヴァンニ・ダ・フィレンツェ(Giovanni da Firenze)、ヨハンネス・デ・フロレンティア( Johannes de Florentia)など幾つかの別称が知られていて、フィレンツェとの関連が深い事を伺わせるが、出身は現在のイタリア中央部ウンブリア州の町カッシャ(Cascia)とする説が有力である。

18曲のマドリガーレ(この内2曲がカノン)、1曲のカッチャがスクアルチャルーピ写本(Squarcialupi Codex)、パンチャティーキ写本(Panciatichi 26)、ロッシ写本(Rossi 215)、レイナ写本(Reina Codex)等に残されている。

カッチャに関しては優れていたと評されていたらしいが、今日には「猟犬も沢山、鷹もいっぱい連れて」(Chon brachi assai e chon molti spaveri)1曲しか残されていない。その他に2声のマドリガーレ「美しき星」(La bella stella)は、多くの写本に残されていることから有名であったと思われる。