ケン・アレン

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ケン・アレン
生物 ボルネオオランウータン
性別
生誕 1971年2月
サンディエゴ動物園
死没 2000年12月1日(29歳)
サンディエゴ動物園

ケン・アレン: Ken Allen, 1971年–2000年)は、サンディエゴ動物園で飼育されていたボルネオオランウータンである。囲いからの脱走に何度も成功したことで人気を集め、"the hairy Houdini"(毛むくじゃらのフーディーニ)の異名で呼ばれた[1]

生涯[編集]

ケン・アレンは1971年、サンディエゴ動物園で生まれた。1980年代になると脱出は不可能と思われていた柵の中から何度も逃亡に成功し、世界的な注目を集めた。最初の逃亡は1985年6月13日で、以降7月29日、8月13日と繰り返し逃げ出したが、暴れて人間や他の動物に襲いかかるということは全くなく、ただおとなしく園内をうろつき、他の動物を眺めたりしているだけだったという。当初、園側はいったいどうやって逃げ出すことができたのかわからず、まずは行動を監視してみたが、ケン・アレンは隙を見せず、まるで見張られているのを見抜いているかのようであった。次に飼育係が来園者の格好をして観察してみたが、ケン・アレンはだまされなかった。さらには他のオランウータンまでもがケン・アレンに影響されて脱走を企てるようになった[2]。結局園ではロッククライミングの専門家を雇って囲いの中で足がかりになりそうな箇所を全て発見させ、40000ドルを投じて改修を加えた。

飼育係を出し抜くケン・アレンの才覚は、逃亡中に暴れたりすることがなかったこともあり、好感をもって受け止められた。ケン・アレンをあしらったTシャツやバンパーステッカーが作られ、ファンクラブも結成された。"The Ballad of Ken Allen"(ケン・アレンのバラード)と題する歌まで作られた[1]

晩年はガンを患い、2000年12月に安楽死の処置が施された[3][4][5]。29歳であった。2011年、『タイム』誌は動物園からの代表的な逃走例を特集し、その中でケン・アレンを取り上げている[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Silver, Alexandra, Top Ten Zoo Escapes, Time Magazine, January 11, 2011
  2. ^ Los Angeles Times, August 26, 1987, cited at pqarchiver
  3. ^ Los Angeles Times, December 2, 2000
  4. ^ Associated Press (1 December 2000), “Popular San Diego Zoo orangutan dies of cancer”, Associated Press Newswires, http://www.sddt.com/News/article.cfm?SourceCode=20001201cf 2011年5月30日閲覧。 
  5. ^ Steinberg, James (2 December 2000), “Orangutan Ken Allen euthanized at S.D. Zoo: Beloved ape, 29, was renowned escape artist”, The San Diego Union-Tribune: pp. B-1:1,2,7; B-3:2, Factiva sdu0000020010813dwc201cfi 

言及例[編集]

  • Jefferson, David; Callahan, Bill (17 August 1985), “Ape's latest escape try foiled: Zoo discovers method to orangutan madness”, The San Diego Union-Tribune: p. A-1, Factiva SDU0000020070702dh8h00907 
  • Linden, Eugene (2000), The Parrot's Lament: And Other True Tales of Animal Intrigue, Intelligence, and Ingenuity, Penguin, ISBN 0-452-28068-0 
  • Lubrano, Gina (31 July 1985), “A stool pigeon for orangutan?”, The San Diego Union-Tribune: pp. B-5, Factiva SDU0000020070702dh7v00b0n 
  • Osment, Noel (19 June 1985), “Holiday for Ken”, The San Diego Union-Tribune: pp. C-2, Factiva SDU0000020070702dh6j00h64 
  • Raffaele, Paul (2011), Among the Great Apes: Adventures on the Trail of Our Closest Relatives, HarperCollins, p. 305, ISBN 978-0-06-167184-5 
  • Robinson, Phillip T. (2004), Life at the zoo: behind the scenes with the animal doctors, Columbia University Press, pp. 64–66, 76, ISBN 0-231-13248-4 
  • Scarr, Lew (4 August 1985), “Ken-Allen, the Houdini of orangutans”, The San Diego Union-Tribune: p. B-1, Factiva SDU0000020070702dh8400bbt 
  • Scarr, Lew (14 August 1985), Orangutan throws a crowbar into Zoo's planning, pp. B-1:3,5, 6, Factiva SDU0000020070702dh8e009de 
  • Wilkens, John (26 December 1988), “Q: WHAT'S RED AND ESCAPES NINE TIMES? A: Ken Allen and the Zoo orangutans”, The San Diego Union-Tribune: p. B.2, Factiva SDU0000020070630dkcq00i8d 

外部リンク[編集]