グレッグ・アイルズ

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グレッグ・アイルズ
Greg Iles
誕生 1960年(63 - 64歳)
ドイツの旗 ドイツシュトゥットガルト
職業 作家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
最終学歴 ミシシッピ大学
活動期間 1993年 -
ジャンル スリラー、ミステリ
デビュー作 『甦る帝国』
公式サイト www.gregiles.com
ウィキポータル 文学
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グレッグ・アイルズGreg Iles1960年 - )は、アメリカ合衆国小説家。現在はミシシッピ州在住。

経歴[編集]

1960年ドイツシュトゥットガルト(当時は西ドイツ)で生まれる。内科医の父親がドイツの在外公館内のクリニックで働いていたためである。育ったのはミシシッピ州ナチェズで、後に多くの作品の舞台となっている。[1]地元の私立高校を卒業後、1983年ミシシッピ大学を卒業。

数年ほどバンド「フランクリー・スカーレット (Frankly Scarlet) 」でギタリスト、ボーカル、作詞などをしていたことがある[2]。結婚を機にバンドを脱退し、処女作『甦る帝国』(原題:Spandau Phoenix )の執筆に取りかかる。ナチスの副総統ルドルフ・ヘスが主人公のスリラー作品で、1993年に刊行された。

2002年"24 Hours" の脚本を書き、映画監督のドン・ルースによって"Trapped" と改題され、更に撮影が始まってからもプロデューサーや出演者らの要求に沿って手を加えていった(邦題は『コール』)[3]

2011年、ナチェズ近郊の国道61号英語版でピックアップトラックと衝突し、大動脈破裂など瀕死の重傷を負う[4][5]。人工呼吸器を付けられた昏睡状態は8日間続き、右足の膝から下を失った。回復するまでの3年間で、ナチェズを舞台に元検察官ペン・ケージが主人公の3部作を執筆した[6][7]

文系ミュージカルグループ「ロック・ボトム・リメインダーズ」のメンバーである。メンバー及び元メンバーに、デイブ・バリー英語版リドリー・ピアスン英語版スティーヴン・キングスコット・トゥローエイミ・タンミッチ・アルボムロイ・ブラント・Jr英語版マット・グレイニングジェームズ・マクブライド英語版らがいる[8]2013年7月、グループの共著で"Hard Listening" を上梓した[9]。電子書籍版には、エッセイやEメールでの会話ややり取り、写真、動画、クイズなどが付いており、読者が作者のプライベートに触れられるようになっている。

作品リスト[編集]

邦題 原題 アメリカ合衆国の旗
刊行年
日本の旗
刊行年月
日本の旗
訳者
日本の旗
出版社
備考
甦る帝国 Spandau Phoenix 1993年 1999年08月 中津悠 講談社文庫
ブラック クロス Black Cross 1995年 1998年01月 中津悠 講談社文庫
神の狩人 Mortal Fear 1997年 1998年08月 雨沢泰 講談社文庫
沈黙のゲーム The Quiet Game 1999年 2003年07月 雨沢泰 講談社文庫
24時間 24 Hours 2000年 2001年09月 雨沢泰 講談社文庫
戦慄の眠り Dead Sleep 2001年 2004年04月 雨沢泰 講談社文庫
魔力の女 Sleep No More 2002年 2005年11月 雨沢泰 講談社文庫
神の足跡 The Footprints of God
(Dark Matter)
2003年 2006年07月 雨沢泰 講談社文庫
血の記憶 Blood Memory 2005年 2008年10月 雨沢泰 講談社文庫
天使は振り返る Turning Angel 2005年 2010年08月 雨沢泰 講談社文庫
True Evil 2006年
Third Degree 2007年
The Devil's Punchbowl 2009年
Hard Listening 2013年 ノンフィクション
Rock Bottom Remainders共同作品
The Death Factory 2014年 中編
Natchez Burning 2014年
The Bone Tree 2015年
Mississippi Blood 2017年
(予定)

出典[編集]

外部リンク[編集]