カンラン

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カンラン
Cymbidium kanran1.jpg
栽培されたカンラン
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: クサスギカズラ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: シュンラン属 Cymbidium
: カンラン C. kanran
学名
Cymbidium kanran Makino
和名
カンラン

カンラン(寒蘭、学名Cymbidium kanran)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の1。本州南部以南の森林内に自生する。東洋ランとして栽培され、野生個体はほとんど見られないほど減少している。

特徴[編集]

地面に根を広げる、地生蘭である。

日本産のランの中では大柄なもののひとつで、よく育ったものは草丈が1m位にまでなる。茎は球形の偽球茎となる。匍匐茎はなく、株立ちになる。葉は細長く、やや堅く、上に向かって伸び、ゆるやかに曲がって、その先端はほぼ横を向く。葉は深緑で、つやがあり、表面も縁も滑らかである。根は太く、長い。春蘭との葉の違いは、葉先のギザギザの存在より、葉を透かして見ると樋の左右にある平行に走る濃い筋が有るか無いかで判別できる。

花は10月から1月頃までかけて咲く。寒の時期に咲くためカンラン(寒蘭)と呼ぶ。花茎は偽球茎の基部から伸びる。花茎は細くて堅く、葉を抜き出る。茎に沿って花を数輪~十数輪つける。花弁は細長く、先がとがる。外三弁はやや大きくて外に張り、内二弁はやや小柄。花色は変化に富み、普通は緑色に赤っぽい筋やぼかしが入る。赤っぽいものや黄色のものもある。唇弁は小振りで、白~黄色みを帯び、普通は赤い小斑がある。

花を鑑賞するために採取され、栽培される。特に鑑賞価値を認められたものは東洋ランのひとつ、寒蘭の品種として認められる。

分布[編集]

本州紀伊半島から南の四国九州、琉球列島にかけて分布する。北限では、静岡県大井川の島田市上流域、及び伊豆半島天城山でも確認されている。ただし、現在では乱獲のため、自生を見ることはほとんどできない。多くのラン科植物が乱獲の対象になっているが、特にカンランは山草ブーム以前から乱獲の対象になっていた。これは、この種の分布域が狭く、個体数がもともと少ない上、栽培がやや難しいこともあって、よい品種には大変高い値がついて取引されたことにもよる。

採集者の間ではよい品種の坪(出現地点における生息場所)の情報がやり取りされ、徹底的に採集がなされた。採取の始まったころは、花の香りで蘭のありかを探したと伝えられるが、そのような状況はすぐになくなり、昭和30ー40年代には、すでに寒蘭採集は地面を透かして、長さ数cmの葉をつけた株を探す作業であった。昭和の終わりころには地面にはいつくばって地表に姿を見せた葉先を探したとも言う。さらにその後は、これという場所を決め、土を穂って篩にかけ、地下茎を探すこともあるようである。最盛期には、高知県の有名産地で、地元小学生を総動員して、山麓から上に向けて耕して探したとの伝説があり、そのために山容が変わったとさえ言われる。[要出典]

現在、日本国内において花が咲いている株を野外で探すのは非常に難しい。しかしごく最近、高知県、熊本県などで花付きの株の発見情報もある[要出典]が、このような個体が見つかることは希であり、絶滅しないのが不思議な状況と言える。ただ、この類は、種子の発芽の後、菌根に頼って地下で過ごす期間が長く、発見しづらい点もある。

一方で、ホルモン化して生き残っていた物が、植林の伐採などによる環境の改善で再び新芽が出てきて、新たな生息地として復活している場所も少しある。[要出典]

保全状況評価[編集]

絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト

Status jenv EN.png

2007年までの環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されていたが、2012年には絶滅危惧IB類と評価された[1]

参考文献[編集]

  1. ^ 植物I(維管束植物)のレッドリスト新旧対照表 環境省 2012年