カイオ・ドゥイリオ級戦艦 (初代)

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カイオ・ドゥイリオ級戦艦 (初代)
Duilio1880 001.jpg
艦級概観
艦種 戦艦
艦名 人名
前級 プリンチペ・アメデオ級装甲艦
次級 イタリア級戦艦
起工: 1873年4月24日
進水: 1876年5月8日
就役: 1880年1月6日
退役: 1922年
その後:
除籍: 1909年6月27日
性能諸元
排水量: 常備:11,138トン
満載:12,265トン
全長: 109.2m、103.5m(水線長)
全幅: 19.7m
吃水: 8.8m
機関: 型式不明石炭専焼角缶8基+ベン式横置二気筒レシプロ機関(ダンドロ:モーズレイ式横置二気筒レシプロ機関)2基2軸推進
最大出力: 7,710hp(エンリコ・ダンドロ(1898年):8,045hp)
最大速力: 15ノット(エンリコ・ダンドロ(1898年):15.5ノット)
航続距離: 10ノット/3,760海里
燃料: 石炭:1,000トン
乗員: 水兵:394名、士官:26名
兵装: 45cm(20口径)前装式連装砲2基
12cm(40口径)単装砲3基
35.6cm水上魚雷発射管単装3基
(エンリコ・ダンドロ(1898年)
25.4cm(40口径)連装砲2基
15.2cm(40口径)単装速射砲6基
12cm(40口径)単装速射砲5基
45cm水中魚雷発射管単装4基
装甲: 舷側:55cm
甲板:50mm
バーベッド:450mm
司令塔:350mm

カイオ・ドゥイリオ級戦艦 (: Corazzate della Classe Caio Duilio) は、イタリア海軍の草創期の戦艦第一次世界大戦前に最初に竣工させた装甲艦であり、同型艦はエンリコ・ダンドロ(Enrico Dandolo)。本艦は仮想敵国フランス海軍が増強し続ける装甲艦勢への対抗艦として建造された艦である。

艦形[編集]

本級の武装・装甲配置を示した図。

船体形状は水面から乾舷までが低い平甲板型船体となっている。衝角の付く艦首から艦首甲板に兵装はなく、1番煙突の中間部に戦闘艦橋が付く。そこから単脚式の主檣が一番煙突と二番煙突の中間部に立ち、主檣の右前方に装甲カバーの付いた露砲塔に収められた1番45cm連装砲が、主檣の左後方に2番45cm連装砲のバーベットが配置される。二番煙突後方から甲板上にこの頃にポピュラーであった艦載水雷艇を1隻収められる格納庫が配置され、それを囲むように12cm副砲が単装砲架で3基を艦尾方向に向けて配置された。艦載水雷艇は艦尾の扉から出し入れできた。「エンリコ・ダンドロ」の近代化改装時に一本しかなかった主檣は一番煙突の前方に前檣を、二番煙突の後方に後檣を配置し二本となった。

主砲[編集]

主砲の装填方法

主砲はアームスロング社製「45cm(20口径)砲」を採用した。1門当たりの重量が102トンもする巨砲であった。この方は現代のように大砲の後部を空けて砲弾を装填する後装式ではなく、砲口から装薬と砲弾を装填する前装砲であった。その為、本級の砲弾装填はバーベット外部に装填区があり、砲身を下げて甲板から装薬と砲弾を装填した。バーベットの旋回と装填機の動力は水圧式であった。この砲を露砲塔に収めた。露砲塔というのは、現在の砲塔形式とは違い、火砲の基部のみを装甲で覆う型式を指す型式である。この時代の艦砲は現在と異なりライフル銃のように直接標準で撃ち合うようなものであったために砲の上面に砲弾が当たるとは考えられておらず、基部のみを防御する考えであった。そのため、基部から上は吹き晒しか断片防御ができる程度の装甲でできたお椀状のカバーをつけており、本艦は後者の形式を採っていた。

主砲塔換装後のエンリコ・ダンドロ

後に「エンリコ・ダンドロ」だけは1894年~1898年の近代化改装の折りに旧式化した主砲をやはり英国製の「25.4cm(40口径)砲」に換装した。搭載型式と搭載数は同じである。

その他の備砲・水雷兵装[編集]

副砲は「12cm(40口径)砲」を単装砲架で3基、他に対艦攻撃用に35.6cm水上魚雷発射管を単装で3基装備した。

同型艦[編集]

参考図書[編集]

  • 「世界の艦船増刊第41集 イタリア戦艦史」(海人社)

関連項目[編集]