オープンアクセス学術出版社協会

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オープンアクセス学術出版社協会
Open Access Scholarly Publishers Association
Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA) logo.png
略称 OASPA
設立年 2008年10月14日
種類 国際職能団体
本部 インターネット上
メンバー 学術オープンアクセス出版社
公用語 英語
会長 キャロライン・サットン
ウェブサイト oaspa.org

オープンアクセス学術出版社協会英語: Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA))とはオープンアクセス(ゴールドオープンアクセスという別名もある)を推進したりそれぞれの分野におけるベストプラクティスを確立することを目的とする業界団体である。 大手オープンアクセス出版社や学会、大学系といった独立系やハイブリッドオープンアクセス出版社英語版と共に活動している。専らオープンアクセスジャーナル英語版を主眼として立ちあげられたが、現在は書籍をオープンアクセス出版するなど活動を拡大している[1]

役目[編集]

OASPAの役目は全ての科学、技術、学術分野で世界中のオープンアクセス出版社の権利をサポートし代理することと一般向けにゴールドオープンアクセスを唱道することである[2]。学術的文脈でオープンアクセス出版する時の問題に関して専門的な意見交換をするフォーラムを提供したり、標準化の活動やアウトリーチ、識別に従事したり、オープンアクセスによる学術的コミュニケーションのベストプラクティスを推進したり、有望なビジネスや出版モデルの継続的な発展をサポートしたりしている。

歴史[編集]

オープンアクセス運動の盛り上がりによりオープンアクセス出版社間の相互作用が強化され、多くの取引、科学カンファレンス、ワークショップや同様のイベントでやり取りするようになった。まだオープンアクセス出版と従来の出版や学術コミュニケーションに対するその独自性はそのような集まりから見ればマイナーであるため専門的なフォーラムの必要性をもたらした。2008年に10月14日にロンドンにてウェルカム・トラスト主催によるオープンアクセスデーのセレブレーションにてOASPAは立ちあげられた[3][4][5]

創設時メンバー[編集]

活動[編集]

OASPAは学術オープンアクセス出版を専門的に扱うConference on Open Access Scholarly Publishingを年1回開催している[6]。このカンファレンスではビジネスモデル、出版プラットフォーム、査読方法、流通経路といったオープンアクセス出版に関する全領域を扱っている。

また、出版社にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス、特にクリエイティブ・コモンズ表示ライセンス(CC-BY)の使用を奨励している[7]。このライセンスはオープンナレッジ財団英語版による「オープン」の定義にほぼ沿っている[8]。さらにノーベル賞を受賞した学術著作物に自由にアクセスできるようなゴールドオープンアクセスにも携わっている[9]

会員[編集]

OASPA会員は4種類ある:[10]

  • オープンアクセス専門出版団体
  • オープンアクセス科学者・学者出版社
  • 他の団体
  • 準会員(投票権なし)

批判[編集]

OASPAの「オープンアクセス出版のための品質のしるし」という自己宣言型役割に対する批判があり、OASPAは会員に向けて独自基準を応用している可能性があるという[11][12]グリーンオープンアクセスとゴールドオープンアクセスの優劣に関する現在進行中のディベートにてOASPAはグリーンオープンアクセスを犠牲にしてでもゴールドオープンアクセスを推進しているために批判を展開している[13]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ この記事にはクリエイティブ・コモンズ表示ライセンス下であるOASPAウェブサイトにある記述を含む
  2. ^ OASPA Mission, accessed Nov 28, 2010
  3. ^ OASPA History, accessed Nov 28, 2010
  4. ^ New Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA) Launched, a report by SPARC Europe, accessed Nov 28, 2010
  5. ^ Launch of Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA). Scholarly Communications Report 12(10):5 (2008).
  6. ^ COASP homepage, accessed Feb 13, 2011
  7. ^ OASPA’s response to the OSTP's request for public comment on Public Access Policies for Science and Technology Funding Agencies Across the Federal Government, accessed February 13, 2011.
  8. ^ Open Definition, accessed February 13, 2011
  9. ^ Open Access to Nobel Prize awarded work – a pilot project, accessed February 13, 2011
  10. ^ 会員資格にかんする詳しい情報はhttp://www.oaspa.org/membership_criteria.htmlにある
  11. ^ According to Open Access linked to Alabama shooting and The OA Interviews: Sciyo's Aleksandar Lazinica by journalist Richard Poynder, several suspicious OA publishers — Dove Medical Press, Sciyo and InTech — have at some point been OASPA members. According to OASPA's list of members, neither of these three are a member as of February 2011.
  12. ^ OASPA: act now or lose credibility forever by librarian Dorothea Salo, accessed February 13, 2011.
  13. ^ グリーンオープンアクセス推進者で科学者のスティーバン・ハーナッド英語版によるCritique of Criteria for "Full Membership" in OASPA ("Open Access Scholarly Publishers Association")によると、OASPAは会員であるオックスフォード大学出版局がゴールドオープンアクセスではないほとんどの自身のジャーナルを無視してゴールドオープンアクセスであるジャーナルを幾つか出版すると同時に1年間グリーンオープンアクセスを禁止することを承認したとしている。2011年2月13日閲覧。

外部リンク[編集]