ウディネ市国際作曲コンクール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウディネ市国際作曲コンクール: Concorso Internazionale di Composizione "Città di Udine")は、イタリアウディネ市で行われる国際作曲コンクール。

概要[編集]

Taukay音楽出版社[1]が主催する国際作曲コンクールだが、回を重ねるにつれウディネ市のみならず多くの助成や寄付を獲て、現在はプロが出場してもはねられるレヴェルを維持している。2023年は室内楽、独奏、電子音楽、視聴覚作品の4部門に分かれ、賞金は総額4000ユーロへ増額された[2]。好評のため、最近はいろいろな特別賞を準備するようになったが、原則優勝のみ最高位を名乗れて、二位、三位という数詞を用いない。

過去はファイナリスト数人だけの同着選出[3]だった。入選者のアナウンスのほか、入賞次点なので演奏はされる、などという措置をInterensemble[4]が担当するのも、非常にユニークな点に挙げられる。

長らく審査委員長は、器楽は作曲家ピアノ奏者ベルナルディーノ・ベッジョ(Bernardino Beggio[5])が、電子音楽は作曲家で心理学者ミケーレ・ビアスッティ(Michele Biasutti[6] )が務めていた。競争率は年々上がり続けている。審査員は毎年公平に地理的に偏らないように選ばれている。

最年長ex-aequo優勝は、日本大前哲伊藤祐二が日本からの審査員に初めて選ばれた。また2018年には日本水谷晨[7]が室内楽部門で初めて単独で優勝した[8]。2023年には横川朋也が独奏でex-aequo優勝を果たしている。

2023年度の応募総数は500を超えた。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ Taukay Edizioni Musicali、ほとんどの楽譜をオンラインでダウンロード可能にしている出版社
  2. ^ TEM - Taukay Edizioni Musicali e Delta Produzioni Associazione Culturale annunciano i risultati della quattordicesima edizione del concorso internazionale di composizione "Città di Udine" (2023).”. www.taukay.it. www.taukay.it. 2023年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月29日閲覧。
  3. ^ preise und auszeichnungen”. moritzeggert.de. moritzeggert.de. 2007年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月29日閲覧。
  4. ^ 外部サイト
  5. ^ Bernardino Beggio”. www.bernardinobeggio.com/. 2019年8月11日閲覧。
  6. ^ Concorso Internazionale di Composizione “Città di Udine” - XII edizione”. www.cidim.it. 2019年8月11日閲覧。
  7. ^ 外部サイト
  8. ^ 2022年9月16日閲覧。

外部リンク[編集]