アケボノチョウチョウウオ

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アケボノチョウチョウウオ
Chaetodon melannotus edit4.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: チョウチョウウオ科 Chaetodontidae
: チョウチョウウオ属
Chaetodon
: アケボノチョウチョウウオ
C. melannotus
学名
Chaetodon melannotus
Bloch & Schneider, 1801
英名
Blackback butterflyfish

アケボノチョウチョウウオ (曙蝶々魚、学名:Chaetodon melannotus 、英名:Blackback butterflyfishブラックバック・バタフライフィッシュ)は、スズキ目スズキ亜目チョウチョウウオ科に属する

外見[編集]

  • 全長約18cm。
  • 体側は白色地で、それを縁取るように、口から腹、尾の付け根、背びれ、頭部が黄色くなる。
  • 体側の背びれに沿って黒い大きな斑があり、そこから斜め前下方に黒い縞が走る。
  • 幼魚は尾の付け根に黒点があるが、成長するにつれ、前項の大きな黒い斑とつながり吸収されてしまう。
  • しりびれの付け根には小さな黒点が複数ある。
良く似た種

良く似た種にスポットテールバタフライフィッシュがいる。

両種は外見上酷似しているが、

  • 上記の尾の付け根に黒点の特徴がない。
  • アケボノチョウでは腹びれが黄色だが、本種の腹びれは白い。
  • 本種の尾の付け根の黒点は、成長しても消えない。

といった相違点がある。

生態[編集]

雑食で、藻類、サンゴのポリプ、甲殻類などを食べる。他種と一緒にいることも多い。

幼魚は死滅回遊魚(無効分散)として有名。本州で見られるのはほとんどが幼魚である。冬季に水温が低くなるにつれて見られなくなり、夏になるとまた黒潮に乗って本州沿岸でみられる。本州では最大でも5cm以内の個体しか見られず、成長するにつれ、深いところに移動する。磯溜まりより漁港の堤防の側面などにいることが多い。自家採集の定番種でもある。

サンゴ礁を中心に、その周辺の転石帯や砂底、ガレ場、岩礁域、漁港などで見られる。大群を作ることは稀だが、群れを作る。

分布[編集]

太平洋~インド洋・紅海に生息。

生息域が広い種で個体数も多い。日本でも南紀から南で多く見られる。生息域がかなり広く、沖縄では普通種であり、どこででも見られる。

人とのかかわり[編集]

本種は古くから観賞魚として利用されている。安価で丈夫なため、フウライチョウ、トゲチョウ、ミゾレチョウと並び、手軽に飼える初心者向けの入門種として勧められる。病気にもなりにくい。また、さほど気の強くない種なので、複数個体・複数種での混泳飼育にも向く。但し、本種と一緒に飼えるのは、同じタイプの丈夫な種に限る。

毎年夏になると本州の太平洋側の沿岸や関東近郊の伊豆や房総にやってくる本種は、自家採集家やダイバーを楽しませる。比較的鮮やかな色彩のため人気はある。

関連項目[編集]