アカバナシモツケソウ

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アカバナシモツケソウ
 2008年8月 栃木県北部
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: シモツケソウ属 Filipendula
: シモツケソウ
Filipendula multijuga 
変種 : アカバナシモツケソウ
var. ciliata
学名
Filipendula multijuga
Maxim. var. ciliata Koidz.
和名
アカバナシモツケソウ(赤花下野草)

アカバナシモツケソウ(赤花下野草、学名:Filipendula multijuga var. ciliata )はバラ科シモツケソウ属多年草。シモツケソウの高山型変種。

分布と生育環境[編集]

本州の中部地方、関東地方に分布し、亜高山帯から高山帯の草原や稜線などに自生する。

特徴[編集]

高さは30cmから70cmくらい。に長い葉柄があり、茎に互生し、頂小葉は掌状に5から7裂する。葉柄にある側小葉は数対つき、葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱く。花期は7月から8月で、ピンク色の小さな5弁花を散房状につける。

掌状の頂小葉(直径10cm程度)、葉柄にある側小葉、葉柄の付け根にある托葉

近縁種[編集]

シモツケソウは本州の関東地方以西、四国、九州に分布。コシジシモツケソウは本州の中部地方、東北地方の日本海側に分布。エゾノシモツケソウは北海道に分布する。キョウガノコは古くからの園芸種。花、葉ともよく似るが、それぞれ分布域と生育環境が異なる。花の色が白色で大型のオニシモツケは北海道、本州の中部以北に分布する。