だれもがポオを愛していた

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

だれもがポオを愛していた』は平石貴樹長編小説で、1985年集英社から刊行された。エドガー・アラン・ポーの終焉の地、アメリカボルティモアを舞台にしている。

だれもがポオを愛していた
著者 平石貴樹
イラスト 鈴木秀ヲ 柳川貴代
発行日 1985
発行元 集英社 東京創元社
ジャンル 小説 ミステリ
日本
言語 日本語
形態 文学作品
ページ数 338
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

概要[編集]

ミステリで人気な読者への挑戦状を挿入していたり、アリバイ表などが入っている事で、ミステリファンを喜ばせている。創元推理文庫の解説は、作家の有栖川有栖が書いている。[1]

あらすじ[編集]

米国、ボルティモア郊外で、日系人兄弟の住む館が爆破され、沼の中に消え去った。テレビ局にかかってきた予告電話のとおり、エドガー・アラン・ポーの作品を見立てた事件が次々と発生する。その事件をニッキ・サラシーナとナゲット・マクドナルドが解決する話。

ポオの作品と関連する所[編集]

主な登場人物[編集]

  • ナゲット・マクドナルド     本編の語り手
  • S・W・**教授        本編の翻訳者
  • サラシーナ(更科)       外交官
  • ニッキ・サラシーナ(更科丹希) その娘
  • エイブ・アシヤ         実業家 日系2世
  • テッド・アシヤ         エイブの弟  
  • エリナ・アシヤ         テッドの妻
  • ロバート・アシヤ        デットとエリナの息子
  • メアリアン・アシヤ       ロバートの妹
  • ケンイチ(ケニチ)・アシヤ   エイブの従弟の息子
  • ジョージ・ワシド        アシヤ屋敷の執事
  • マーサ・ワシド         ジョージの妻
  • エイナル・T・ホール      家政婦   
  • マリー・トッド         エイブと離婚した女性
  • チェリー・ワシド        ワシド夫妻の娘
  • リンディ・ジョンソン      チェリーの恋人
  • ティット            リンディのガールフレンド 
  • ペッパー博士          嘱託医
  • A・ジャクソン         ゴルフ・クラブの経営者
  • ジミー・カダ          弁護士
  • ジョン・タイラ         医師
  • ジャクリーン・カネダ      骨董商
  • ジューシー・レイビア      その店員
  • カルヴィン・クリヂ       骨董商
  • ポール             新聞記者
  • ジョン・ハリスン        カメラマン
  • サキット・グッド        ジャクリーンのパトロン
  • センゴク            東京の美術商
  • ケロッグ警視          捜査官
  • ナビスコ            捜査官
  • ロン              捜査官
  • ヤース             捜査官 
  • ベディ・クロッカー       捜査官
  • バドワイザー          捜査官
  • キャンベル           捜査官
  • マコーミック          捜査官
  • ハインツ            捜査官

出典[編集]

  1. ^ 平石貴樹. (1997). だれもがポオを愛していた.. Tōkyō Sōgensha. ISBN 4-488-42001-X. OCLC 170184537. http://worldcat.org/oclc/170184537