おしゃぶりの木

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木に吊るされているおしゃぶり(デンマークオーフス
幹にびっしり付けられたおしゃぶり(ドイツドレスデン

おしゃぶりの木(おしゃぶりのき)は、使用済みのおしゃぶりを吊り下げるための木である。幼児のおしゃぶり離れを促すために行われるデンマークの慣習で、「おしゃぶりの木」として使われている木に子供自身が親と一緒にやってきて吊り下げたり、かかりつけの歯医者に頼んで吊り下げてもらったりする[1][2]。またおしゃぶりと一緒に絵やメッセージを添えることもある[1]。1970年-80年代ころに始まったと見られる比較的新しい慣習である[2]。同様の慣習はドイツでも広まっており、私的に設置されている多くの「おしゃぶりの木」と並んで、2005年にミュンスターの広場にある木が公用の「おしゃぶりの木」第一号として定められた[3]

出典[編集]

  1. ^ a b 針貝有佳 「おしゃぶりの木(suttetræ)地球の歩き方、地球の歩き方T&E、2012年5月31日(2014年6月17日閲覧)
  2. ^ a b 山岡テイ「世界の多文化子育てと教育第32回 デンマークの子どもの育ちを支える福祉と保育教育サービス」、愛育ねっと、2010年4月1日(2014年6月17日閲覧)
  3. ^ Und täglich tröstet Freund „Schnullerbaum“ - Presseinformation der Stadt Münster vom 11. August 2005, abgerufen am 10. Mai 2010