○○○○○○○○殺人事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

○○○○○○○○殺人事件』(まるまるまるまるまるまるまるまるさつじんじけん)は早坂吝作の推理小説である。


概要[編集]

小笠原諸島の架空の孤島でおきる連続殺人事件を描く。[1]2014年第50回メフィスト賞講談社の公募文学新人賞)受賞。2014年9月に講談社ノベルスから刊行。ノベルスのカバーイラストは鍋島テツヒロが担当。2015年版ミステリが読みたい!第7位。2017年には加筆された文庫版が刊行された。

作者のデビュー作であり「援交探偵 上木らいちシリーズ」の第1作である[2]

本作は性的な内容やコメディのようなオチから「バカミス」もしくは「エロミス」と称されることもある。[3]

あらすじ[編集]

アウトドアが趣味の公務員・沖らとある目的ネット上で知り合った男女グループであり、黒沼が所有する孤島での、毎回夏休みにオフ会をする。 赤毛の美しい女子高生「上木らいち」が初参加する。 孤島に着くと、メンバーの二人が失踪し、さらに殺人事件が起こる__。


書誌情報[編集]

  • 早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』2014年、講談社(講談社ノベルス)ISBN 978-4062990257
  • 早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』2017年、講談社(講談社文庫)ISBN 978-4062936279

主な登場人物[編集]

  • 沖健太郎(30) - 区役所職員、語り手
  • 小野寺渚(23) - 大学院生
  • 浅川史則(48) - 医者
  • 中条法子(40) - 弁護士
  • 成瀬瞬(37) - フリーライター、ブロガー
  • 上木らいち(18) - 成美の同伴者である。美しい容姿の少女であるが、正体娼婦である。また優れた推理能力を持つ。
  • 黒沼重紀(50) - 孤島の所有者、仮面の男
  • 黒沼深景(35) - その妻


脚注[編集]

  1. ^ 巻頭(ノベルスp.9)の「読者への挑戦状」には「今回諸君らに取り組んでいただくのは、犯人当てでも、トリック当てでも、動機当てでもなく、タイトル当てである」と書かれている。ヒントとして「○○○○○○○○」にはことわざが入ることが示されている。
  2. ^ 上木らいちが探偵役であることは作品の途中で示される。
  3. ^ バカミスとは? 「そんなバカな!」おすすめバカミス小説” (2019年5月2日). 2024年4月11日閲覧。